特集:生活に役立つネットワーク
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4月8日:保育園のライブカメラ |
4月9日:医療実習に役立つブロードバンド |
4月10日:IPテレビ電話でお見合い |
4月11日:大学教育とe-ラーニング |
第1回は、ライブカメラを導入した保育園のケースを紹介しよう。「保育園にライブカメラ」というサービス自体は、数年前から存在したものだし、聞いたことがある人も多いだろう。しかし、この種のサービスに積極的な保育園が少ないこともあって、普及度はまだまだだ。
今回お邪魔したのは、横浜三ツ境にある保育園「アンデルセン」。ライブカメラは昨年の9月から導入、運用している。
保育園は国が定めた基準により、認可保育園と無認可保育園に分けられる。一般に、無認可保育の方が料金が高くなる場合が多く、ユーザーは認可保育園に流れる傾向にある(もっとも、認可保育園は数が少ないため、“入園待ち”の児童が出てくる。これが「待機児童」だ)。
アンデルセンは、この分類でいうと無認可保育園。ただし、横浜市からの認定があり、補助金が出ているぶん、料金設定にもいくらか余裕がある。また、保護者に魅力あるオプションサービスを用意しようと積極的だ。
アンデルセン園長の小笠原康光氏は、ライブカメラ導入の理由を「情報公開のため」と話す。
「無認可の保育園は、いろいろと事件もあって社会的にイメージの悪いところがある。この理由は結局、“何をやっているか分からない”という密室性にある」。ライブカメラで透明性を高め、保護者の心配を払拭しようとの考え。
同保育園のブロードバンド環境は、1.5Mbpsのフレッツ・ADSLとそれほど目を引くものではない。ここにウインワンズウエイのASPサービスを導入し、必要機材を購入してサービスを開始した。各ユーザーには毎月500円を上乗せすることで、サービス運営費を捻出している。
導入しての手ごたえはどうだったのだろうか。小笠原園長は、「いろいろ不安もあったが、結果としてはとてもよかった」と満足げだ。
「こんなことなら、もっと早くから導入すればよかった」(笑)
次ページ:同保育園が成功を実感するまでの経緯は?
[杉浦正武,ITmedia]
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