リビング+:特集 2003/06/06 23:52:00 更新

特集:CATV再発見(番外編)
最大30Mbps「かっとびワイド」を導入してみました (1/2)

遅ればせながら、イッツ・コミュニケーションズの「かっとびワイド」を導入した。かっとびワイドは、DOCSIS1.1仕様を採用した同社の主力サービス。カタログスペックは下り最大30Mbpsだが、実際の速度は?

 遅ればせながら、イッツ・コミュニケーションズの「かっとびワイド」を導入した。かっとびワイドは、DOCSIS1.1仕様を採用した同社の主力サービス。カタログスペックは下り最大30Mbps、上り最大10Mbpsだ。では、実際の速度はカタログ値とどの程度違うのだろうか?

 CATVを導入したのは、2000年10月のこと。当時はまだADSLやFTTHは普及しておらず、引越の際に「ケーブルが引ける場所」という条件で物件を探していた。見つけたアパートにCATVは導入されていなかったものの、契約時に大家の了解を取り付け、入居の数週間後には晴れてケーブルインターネットユーザーになった(導入時の模様はこちら)。

 その後、当時の東急ケーブルテレビはイッツ・コミュニケーションズと名称を変え、インターネット接続サービスも大きく様変わりした。DOCSIS仕様を採用したかっとびワイドは、ネットワークの高度化と平行してサービスエリアを広げ、現在は同社エリアの約75%で提供されている。今年の7〜8月には、ほぼ100%のHFC化が完了するという。

 ただ、エリア拡大が神奈川県側から行われていたため、わが家のある目黒区はずいぶん待たされた。今年5月の第4期エリア拡大でようやくサービス提供地区となったため、受付開始と同時に申し込んだのだ。

 高速化もさることながら、かっとびワイドに変更すると、動的割り当てのグローバルIPアドレスが付与されることもメリットの1つ。これまでのサービスではプライベートIPだったため、ネットゲームなどのアプリケーションを利用するために別途ADSLを引いていた。それが、ようやく回線を1本に集約できる。

 ADSLも決して不満というわけではなかったのだが、いかんせん最寄りのNTT局から2km以上の距離があり、伝送損失も40dB近い数字。G.dmt(8Mbpsサービス)のリンク速度は平均2Mbpsだった。Webやメールを使うぶんには不足ない数字だが、たとえ12Mbps以上のADSLサービスを導入してもあまり上乗せは期待できない。であれば、CATVを高速化したほうがいいと考えたわけだ。

FTTHもありますよ

 工事は簡単だ。ケーブル導入時は高所作業車を使って電柱から同軸ケーブルを引き込む作業が必要だったが、今回はモデムを変更するだけ。作業をしてくれた関電工のお兄さんは、いそいそとモデムを交換するとセンターに電話をかけ、開通を報告。それでおしまいだ。

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工事中。別にモデムだけ送ってもらっても構わないのだが……
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韓国SamsungのDOCSIS1.1モデム(右)と米TERAYONの8Mbpsサービス用モデム(左)

 PCに直結してRBB Todayのスピードテストを実行すると、下りは7.26Mbps、上り1.58Mbpsだった。それまでのTERAYONモデムでは下り平均2.5Mbpsだったので、3〜4倍だろうか。

 「他の家でも、こんなもんでしょうか?」

 「そうですねぇ。だいたいそんな感じだと思います」

 事前に入手していた情報通りの数字なのだが、やはり心の片隅では自分に都合のいい結果を期待していたので、つい顔に出てしまったようだ。気をつかった関電工のお兄さんは「先日、このあたりで光ファイバーの工事をしましたよ。ここもサービスエリアだと思います」と言って去っていった。

 もちろん知ってます。「Bフレッツ」のニューファミリータイプのチラシが郵便ポストに入ってたし。でも、賃貸アパートでそうそう高所作業車のお世話になるわけにはいかないし、TVも見たいんですよ。わが家は北向きなので、CSのアンテナは立てられないんです……と、お兄さんが去った玄関に向かってつぶやいたのだった。

お? スピードが上がったぞ

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[芹澤隆徳,ITmedia]



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