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2003/07/04 21:29:00 更新 |
Networld+Interop 2003 Tokyo
今年も出ました、IPv6家電
「Networld+Interop 2003 Tokyo」では、IPv6関連製品も多く出品されている。松下電器は、IPv6対応エアコンや電子レンジを参考出展していた。もっとも、製品化の見込みはまだない。
「Networld+Interop 2003 Tokyo」(特集ページ)では、IPv6関連製品も多く出品されている。1番ホールに設けられた“IPv6 ShowCase”と銘打つスペースでは、松下電器産業がIPv6対応家電製品を参考出展していた。
写真は、IPv6ネットワークに対応したエアコン。携帯電話から操作して、遠隔地から電源のオン/オフを行えるというものだ。夏の暑い日に、あらかじめ自分の部屋を冷やしておくなどの用途が考えられる。
「風量・風向設定」なども行える。携帯電話をリモコン代わりに利用できるわけだ
隣には、IPv6対応電子レンジもあった。ネットワークに対応しているため、携帯電話からレシピをダウンロード、蓄積できる。携帯電話の画面で「600Wで約3分」などの表示を確認し、“設定”ボタンをクリックすると、この設定がレンジに反映される。これにより、手間が省けるという仕組みだ。
ちなみに、携帯電話で遠隔地から温め開始することはできない。理由は「危険なため」(説明員)
同社はIPv6家電を、過去にも何度かお披露目している(記事参照)。しかし、その際に商品化の予定を聞いたところ、IPv6網が普及するまでは“当面未定”とのことだった。今回、会場で同様の質問をしたが、やはり説明員は「まだ研究所で遊んでいるような段階だ」(苦笑)。まだまだ市場規模が足りないとの見方のようだ。
IPv6ネットワークカメラは製品化
もっとも、製品化が決まっているものもある。同社が参考出展していた、「IPv6対応ネットワークカメラ」がそれだ。
外観は現在販売されている製品と同様だが、中身はちゃんとIPv6対応のWebサーバを搭載している。遠隔地からIPv6網経由で直接、カメラにアクセスし、パン・ティルトを行いながらモニタリングできる。「かたちは未定。このままかどうか分からない」(説明員)。
価格も未定だが、11万画素CMOS搭載の廉価版が、5万円前後で、38万画素CCD搭載のハイスペック版が、15万円前後になる見込み。現行のIPv4対応製品と、さして変わらない価格で提供できるようだ。
なお、同社ブースではネットワークカメラを無線ホームネットワークステーション「BB-HG2000」と組み合わせ、家庭内セキュリティシステムを構築する例が示されていた。BB-HG2000は「無線自動設定機能」を備えているため、カメラや無線LANアダプタの設定を、セキュリティ設定まで含めて自動的に行える。このシステムにIPv6対応ネットワークカメラを加えれば、さらに可能性は広がるだろう。
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「Networld+Interop 2003 Tokyo」特集ページ
[杉浦正武,ITmedia]