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2003/08/07 23:39:00 更新 |
東芝、デュアルバンド対応の「TransCube 20」発表
東芝は8月7日、“ワイヤレスホームメディアステーション”「TransCube」の新製品を発表した。HDD容量を倍増したほか、ルータ部のIPv6対応、デュアルバンド無線LANサポートなどの機能が付加されている。
東芝は8月7日、“ワイヤレスホームメディアステーション”「TransCube」の新製品を発表した。TransCubeは、HDDレコーダ、無線ブロードバンドルータ、ネットワークストレージなどの機能を持つ多機能ホームサーバ。新製品の「TransCube20」では、HDD容量を倍増したほか、ルータ部のIPv6対応、デュアルバンド無線LANサポートなどの機能が付加されている。
160GバイトのHDDを搭載した「TransCube20」
前モデルとの大きな違いは、新たに外付けのIEEE 802.11a無線LANアクセスポイントを採用してデュアルバンドをサポートしたこと。また、ブロードバンドルータ部はステートフルパケットインスペクションによるファイアウォール機能を備えたほか、IPv4/v6のデュアルスタックとなり、IPv6ネイティブ接続やトネリング接続に対応。DHCPv6のドラフト仕様もサポートしている。
リモコン(左)と外付けのIEEE 802.11a無線LANアクセスポイント(右)。IEEE 802.11b無線LANは従来通り内蔵している
HDDレコーダでは、一気に倍増した160GバイトのHDD容量を活かし、平均ビットレート1.4Mbpsの「長時間モード」なら最大230時間、同じく8Mbpsの「高画質モード」でも約40時間の録画が可能になった。また、無線LAN経由でPCにTV映像をリアルタイム送信する「ワイヤレスTVチューナー」も従来モデルから引き続きサポート。TVチューナーを持たないPCが“ワイヤレスTV”に早変わりする。
なお、TVチューナーは地上波とCATVチャンネルのみの対応だが、外部のCS/BSチューナーと接続しておけば、映像信号を自動検出する「入力自動録画機能」により、チューナー側の予約機能を使って録画できる。EPGは、So-netが運営するテレビ情報サイト「テレビ王国」に対応。リモート予約サービス「iCommand」を使えば、予約を忘れたときに外出先からiモード携帯電話やPCを使って予約可能だ。
このほか、HDDにMP3音楽や写真データをストックするメディアサーバ機能もある。MP3ファイルは最大2000曲まで、写真データは最大約10000枚まで保存可能だ。本体前面には、写真データをダイレクトに取り込めるPCカードスロットとSDカードスロットを装備した。また、HDDの一部(約5Gバイト)をストレージに割り当て、PCデータを保存するファイルサーバ機能「ワイヤレスストレージ」もある。
本体サイズは119(幅)×357(奥行き)×258(高さ)ミリ。重量は約3.8キロ。価格はオープンプライス。
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TransCube Style(東芝)
[芹澤隆徳,ITmedia]