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月 | 2月末 | 3月末 | 4月末 | 5月末 | 6月末 | 7月末 |
回線数 | 218.1万 | 236.3万 | 254.7万 | 268.0 | 282.2万 | 296.1万 |
前月比 | +21.0万 | +18.1万 | +18.4万 | 13.3万 | +14.2万 | +13.9万 |
月 | 2月末 | 3月末 | 4月末 | 5月末 | 6月末 | 7月末 |
回線数 | 180.6万 | 197.4万 | 216.2万 | 235.3万 | 251.6万 | 267.2万 |
前月比 | +22.2万 | +16.8万 | +18.8万 | 14.4万 | +16.2万 | +15.7万 |
IP電話サービス「BB Phone」のユーザー増加数は、前月比15.7万に。先月に続いて、Yahoo!BBの増加数を上回った。
同日、ソフトバンクの2004年度第1四半期決算説明会も行われた。売上高は1038億円で、営業損益ベースでは241億円の赤字。経常利益でも306億円の赤字と、数字上は厳しい決算になった。
もっとも、この結果を孫正義社長は悲観していないようす。これには、いくつかの理由がある。
まず資金面で、不安がないのが1つのポイントだ。同社の連結キャッシュフローを見ると、手元流動性は1319億円となっている。そのほか、未使用のコミットメントライン(融資の約束)が130億円あるほか、7月にはモデム流動化スキーム(記事参照)によって191億円を調達。さらに8月下旬には、あおぞら銀行株式の売却によって、1011億円がふところに入る見込みだ。同社が償還を予定する社債残高が、7月末時点で1233億円残っているとはいえ、まずは「十分な手元流動性を確保している」(同社)。
また、BBインフラ事業以外の営業利益が拡大しているのも、孫社長がアピールする点。事業部別に営業損益を見ると、BBインフラ関連では288億円の赤字となったが、それ以外の事業は逆に46億円の黒字だった。前中間期では、BBインフラ以外の黒字が1億円だったから、この面では改善したといえる。
さらに、孫社長が強調するのが、ソフトバンクBB事業でも「ランニング営業利益」が黒字転換したことだ。ランニング営業利益とは、顧客獲得コストを度外視した上での営業利益を指す。
同社が獲得した回線数は、前述のとおり296万回線。このうち、無料キャンペーンが終了して有料課金に移行したユーザーは、6月末時点で200万人を突破している。これらのユーザーから得られた収益が、月間の固定費を上回ったのだという。
もう少し詳しく見てみよう。同社の会員のARPU(Average Revenue Per User)は、6月末時点で約4000円。そこから得られる変動利益は、今のところ2200円程度となっている。これにユーザー数を乗じて算出される、2200(円)×200万(人)=44億(円)が、製造固定費と販売管理費をあわせた月間の固定費、40億円を上回ったわけだ。具体的には、6月に5億円の黒字が出たという。
もっとも、同社は現実に、毎月何十億という顧客獲得費用を投じている。2003年3月には、1カ月で120億円近い費用をつぎこんだほど。現在は抑え気味にしているが、それでも7月で80億円を超えるほどの費用を予定している。
とはいえ、この顧客獲得費用は、その気になればいつでもゼロにできる費用だ。孫社長は、顧客数を300万でストップした場合(=これ以上の顧客獲得費用をかけなかった場合)、年間で310億円の営業利益が上がる――と、そろばんをはじく。これは少々「とらぬ狸の〜」というような気がしないでもないが、単純に300億円を超す経常赤字にばかり注目すべきではないと、孫社長はあくまで強気だった。
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