リビング+:ニュース 2003/11/18 21:55:00 更新


「日本テレコム売却」で決算はどうなった? 〜日本テレコムHD

日本テレコムホールディングスは、2003年度中間期の決算を発表した。連結売上高は前年同期比2%増の、9028億円だったが、約1650億円の特別損失を計上するなど、日本テレコム売却の影響が、強く出た決算となった。

 日本テレコムホールディングスは11月18日、2003年度中間期の決算を発表した。それによると、連結売上高は前年同期比2%増の、9028億円。経常利益は同12.4%減の、1237億円となった。また中間純利益では、日本テレコムの売却(記事参照)に伴い約1650億円の特別損失が発生したことが響き、1250億円の赤字に転落した。

 今後は日本テレコムが連結対象除外となり、1850億円の売上減が予想される。このため、2004年3月期の連結業績予想も下方修正された(下図参照)。経常利益は、さほど下方修正されていないが、これはボーダフォンの経常利益増加分が、日本テレコムの影響をほぼ相殺すると見ているという。

連結業績の修正内容

前回発表(2003年5月)今回発表
売上高1兆8650億1兆6800億
経常利益2130億2120億
当期利益620億▲1040億

 また、11月12日に資本準備金を1100億円取り崩すことが発表されていたが、この減少額を2000億円に変更することも、併せて発表された。日本テレコム売却後の配当原資にするほか、「中長期的な財務戦略の弾力性を確保する」(同社)のがねらい。減少後の資本準備金は、約655億円になる見込みで、12月9日の株主総会に付議される。

 今後は、社名を「ボーダフォンホールディングス」に変更し、経営体制を刷新する予定。ウィリアム・モロー氏は日本テレコムホールディングス社長を退任し、ダリル・E・グリーン氏(現ボーダフォン社長)が新社長に就任する。

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会見に臨む新旧社長。左から、ウィリアム・モロー氏、ダリル・E・グリーン氏

 なお、会場では日本テレコムホールディングスとボーダフォンの合併についてもコメントが発表された。「現在のところ予定はない。将来的には、更なる検討が必要」というものだった。

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[杉浦正武,ITmedia]



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