リビング+:特集 2003/12/24 23:59:00 更新

レビュー:日本ビクター「DR-MH5」
デュアルチューナーをひっさげて登場した最後発機、その実力は?

ハイブリッドレコーダーでは最後発となる日本ビクターの「DR-MH5」。最大の武器は、ハイブリッドレコーダーとしては唯一のDVD/HDD同時録画可能なデュアルチューナー/エンコーダーだが、両者の連携という点では疑問も。

 ハイブリッドレコーダーでは最後発となる日本ビクターの「DR-MH5」。最大の武器は、ハイブリッドレコーダーとしては唯一のDVD/HDD同時録画可能なデュアルチューナー/エンコーダーだ。その実力は?

アウトライン

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エッジのきいたデザインの「DR-MH5」

 日本ビクターのDVDレコーダー「DR-M1」は、その高画質が話題の製品だったが、ハイブリッドレコーダ全盛の中にあっては、さすがに使い勝手の面では分が悪かった。本機はそのDR-M1にハードディスクを追加搭載した製品に見えるが、実はそれほど単純な話ではない。というのも、本機の機能はDR-M1の機能拡張版というよりも、全く別のHDDレコーダーを追加したような構成になっているからだ。

 GRT付きの高性能地上波チューナーは2系統搭載されており、もちろんMPEG2エンコーダーも2系統独立して存在する。したがって同時2番組録画が可能なのだが、HDDとDVDそれぞれに1番組づつしか録画できない。またHDDからDVDへのダビングも、高速・無劣化ダビングは不可能で、必ず再エンコードが発生する。

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DVDとHDDが独立した予約機能を持つ。デュアルチューナー/エンコーダーの証

 ただし基本的には評価の高かったDR-M1の機能を引き継いでいるため、録画画質は良い。マニュアルビットレートは実に61段階もあり、番組の長さに併せてギリギリのサイズに設定することが可能だ。レート表示がビットレートではなく、DVD1枚に記録できる時間数を表している点もわかりやすい。地上波チューナーの質も良く、DVDへと高画質にダイレクト録画するには良い製品といえる。搭載されるDVD-Multiドライブの能力を活かすべく、DVD-RAMとDVD-RWの両方に対してVRモードの記録がサポートされているのも、評価の時点では本機だけだ。またHDDに録画したビデオはフォルダ管理が可能。操作レスポンスも良好で、GUIも非常に地味なデザインではあるが、かえってわかりやすい。

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家族それぞれが個別のフォルダを使って録画コンテンツを管理できる

DR-MH5を選択する理由、その1
「高画質DVD記録」

 本機の魅力は、なんといってもDVDレコーダー部の画質だろう。リアルタイムMPEG2エンコードでは、圧縮の質によって大きく画質が変化するが、本機のDVD記録は下手をすると1ランク高いレートを設定した他製品とも渡り合えるのでは? と思えるほど、MPEG2特有のブロックノイズやモスキートノイズが少ないのだ。

 この傾向はビットレートが低くなるほどに顕著で、ロービットレートでDVDに記録する場合はハッキリとした差として認識できる。また最高画質のXPモードでは、元ソースのディテールをそのまま残す立体感の高い録画を行うことが可能だ。またDVD1枚に4時間を記録できるLPモードは、他社が1/2D1解像度になってしまうのに対して、本機は2/3D1解像度が採用されており、非常に実用的な画質で記録できる点も見逃せない。

 また、再エンコードが発生するHDDからDVDへのダビング時も、上手にノイズを消しているようで、HDD側の記録ビットレートさえ高くしておけば、“再エンコード”から想像するほど大きな画質低下は感じずに済む。これもDVDレコーダー部のデキの良さが活きているためだろう。

 ただし、同様のビットレートを設定しても、HDD側はそれほど高画質にはならない。HDDへの記録では音声もドルビーデジタルではなくMPEG Audio Layer II(MP2)。またDVD記録時、DVDにはリニアPCMでの音声記録が可能だが、HDD側はMP2しか選べないなどの違いがある。本機はデュアルチューナー/デュアルエンコーダーを搭載しているが、HDD記録に使っているエンコーダーとDVD記録に使っているエンコーダーは、全く別のものだと推測される。

 本機を選択するのであれば、HDDに録画してからDVDを作る、というアプローチではなく、直接DVDに記録することを前提にした使い方を想定しておくことを勧めたい。

DR-MH5を選択する理由、その2
デュアルチューナー/デュアルエンコーダー

 DR-MH5には、ハイブリッドレコーダーとしては唯一、地上波チューナーとMPEG2エンコーダーを2系統搭載。2番組同時の録画をサポートしている。前述したように、それぞれHDDレコーダー部とDVDレコーダー部に帰属するチューナーであるため、HDDへの2番組同時録画が行えない点が残念だが、年末、年始や連休などで特番がひしめく時期に便利なことは確かだ。

 ただし前述のように、2つのエンコーダーは同一仕様ではない。高画質で残しておきたい番組は、DVD側で録画するようにしよう。

考慮すべき点、DR-MH5の場合

 本機をDVDレコーダーとして評価するならば、すばらしいポイントが多数ある。しかし、ハイブリッドレコーダーとしての評価となると、あまり芳しい意見を出すことができない。その理由は、DVDレコーダー部とHDDレコーダー部のつながりが非常に希薄だからだ。

 ハイブリッドレコーダーの良さは、DVDレコーダーとHDDレコーダーを組み合わせることで、1+1が2以上になることだ。ところが本機は、2つのレコーダを単純に1つの箱に入れたような構成になっている。HDDは、その大容量を活かして長時間録画も可能だが、無劣化でのダビングが不可能だから、2つの機能がひとつになった以上の製品にはならない。コンテンツ管理の画面も、HDDとDVDのVRモードではGUIが異なっているなど、ちぐはぐな印象だ。

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「DVDナビ」はDVDのコンテンツ管理画面

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「ナビ」はHDDコンテンツの管理画面

 またせっかく高レスポンスでわかりやすいGUIを装備しているにもかかわらず、EPGの非搭載が本機の操作性面に陰を落としている。録画予約はGコード、もしくは手動入力で指定することになり、番組タイトル名取得なども行えないのが残念だ。

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Gコード予約画面

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手動の録画予約。開始時間と終了時間、チャンネルを指定していく

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▼ビクター、デュアルTVチューナー内蔵のHDD&DVDレコーダー

関連リンク
▼日本ビクター
▼製品情報(日本ビクター)
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[本田雅一,ITmedia]



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