[NAB2002速報(10日)] HDTVが主流になるか。放送のデジタル化で注目されるHDTV関連機材

【 国内記事】 2002年4月12日更新

 3日目(現地では10日)は、Las Vegas Convention Centerの残り2つのホールNorth hallとCentral hallの模様をレポートする。South hallと違い、こちらのホールは放送機器がメインである。機器自体が大きいこともあるが、放送局の中継車やヘリコプター、ボートなど大がかりなセットも多く、South hallに比べるとかなり派手な展示となっている。

 また、テレビ・ラジオのデジタル化が進められているせいか、デジタル放送向けの機材が多い。特に、HDTV(High Definition TeleVision・走査線の本数を従来の2倍にした高精細な画質を作るテレビジョン)対応の業務用カメラ、編集機器が目についた。数ある規格の中で、今後はHDTVが主流になるのかもしれない。

・HDTVを自在に編集
 日本でも人気のあるMirandaでは、HDTVの編集機「Imagestore HDTV」のデモが行われていた。Imagestore HDTVは、パソコンで編集したグラフィックやテロップを挿入したり、画面の切り替え・はめ込みが自在にでき、これらをあらかじめスケジューリングしておくと、自動的に効果がかかるという機器だ。今後デジタル放送が普及する中で、欠かせない機器となるだろう。

・レーザービームでHDTVを伝送
 Canonの「CANOBEAM」は、1GbpsのHDTVをレーザービームで2km離れたところまで伝送できる。これは、光ケーブルが敷設できないスタジアムなどで利用されている。

・EPGと組み合わせてもっと便利に
 FLORICAL Systemsでは、EPG(Electric Program Guide・電子番組案内)のシステム「AirGuide」を使って番組表や放送内容のプログラムを送っている。視聴者は、チューナで受け取り、表示できる。これは、NBCで採用されており、番組の検索やブックマークをするように、お気に入り番組の登録ができるほか、番組表を見ながらリモコンでカーソルを合わせて録画できる。

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