
7月8日にオープンした上海インフィニティは、上海市中心部からクルマで十数キロ離れた新都心エリア・上海市浦東新区に立地する。そこは有名海外自動車メーカーのディーラーが軒を連ねる、知る人ぞ知る“高級車ストリート”。国内外の18ブランドを扱う上海の有力ディーラー「上海永達(集団)」が、この場所にディーラー店舗を集中させているのだ。
そしてこのエリアには休日になると上海の富裕層がどっと押し寄せ、「BMWをチェックした後すぐにアウディを試乗、ドイツ車ばかりでは……とビュイックやシボレー、レクサスやアキュラをのぞいてみる」といった高級車の“ハシゴ”が繰り広げられているのだ。まさに日産の高級車ブランド「インフィニティ」にふさわしい立地といえる。
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18ブランドを扱う上海の有力ディーラーが“高級車ストリート”を形成している一角にインフィニティが出店
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そういった高級車ディーラーの中でも、できたばかりのインフィニティ店はひときわプレミアム感を漂わせている。
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店舗デザインは、米国や韓国、ロシアなどですでに採用されているインフィニティのグローバルデザイン基準(IREDI:Infiniti Retail Environment Design Initiative)に準拠。商品を超えユーザーとの継続的な関係を構築しようという考えから、その内外装のデザインは来店したユーザーがリラックスして過ごせる雰囲気を持たせているという。
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INFINITIのロゴとともに、グループ名を冠した「永達英菲尼迪」の文字も。英菲尼迪はインフィニティの中国名。ちなみに、すでに中国展開を繰り広げているトヨタのレクサスは「雷克薩斯」、ホンダのアキュラは「謳歌」と書く
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高級ホテルのロビーを思わせるエントランス。ここだけ見ると、とてもカーディーラーとは思えない
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日本の平均的なカーディーラーより2〜3倍はありそうな、広々とした1階の展示スペース。クルマとクルマを仕切るようにソファが置かれ、その傍には成約者への記念品となるブランド小物がガラスショーケースに展示されている
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完全に個室となる商談室を1階フロアに4室設置。広めのゆったりとした個室部屋に置かれたソファで、お客は心ゆくまでクルマの説明を聞き、購入検討できるのだ。
仮に来客が多くて商談室が埋まってしまっても心配は要らない。2階フロアにはカウンターバーが用意されたラウンジを設置。奥の窓からは整備中のクルマの作業を見ることができるほか、クルマ関連の雑誌も多数用意。吹き抜けから下をのぞくとショールームのクルマも一望できる。
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2階フロアにはカウンターバーが用意されたラウンジを設置
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吹き抜けから下をのぞくとショールームのクルマを一望できる
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取材・文/+D Style編集部
取材協力/日産自動車、上海永達英菲尼迪
撮影/永山 昌克