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男同士の戦場でオーラを出す
サーカス・パフォーマーの“オーラ”

 見るものを驚かすアクロバットや、軽やかに繰り広げられる超人芸の数々――いつの世も、老若男女すべての心を浮き立たせるサーカスの世界。近年はアレグリアやドラリオンなどの日本公演で、華麗なるエンターテイナーショーとしての人気も高い。

 そんな華やかなショービジネスの世界で、日本人ではレアなサーカス・パフォーマーとして生き抜いてきたのがDio Kobayashiこと乙羽起之介氏である。

Dio Kobayashiこと乙羽起之介氏
乙羽起之介氏(http://wep-group.com/kinosuke/jp/)
幼い頃から鍛錬を積んできたパフォーマーがほとんどのサーカス業界で、起之介氏は、テレビカメラマンのアシスタントから20歳で転身という異色の経歴を持つ

 「バブルの時代だったテレビ業界は優秀な人材に溢れ、経験もコネもない僕には居場所がありませんでした。見かねた友人がイベント会社での手伝いを勧めてくれて、そこで僕が初めてプロデュースを任されたイベントに、僕の人生を大きく変える転機があったんです」
 剣と鞭を巧みに使いこなすアメリカ人パフォーマーとの出会いにより、サーカスの世界に魅せられた起之介氏は、技術の差を埋めるため、空き倉庫にひとり引きこもり、ひたすら練習に明け暮れた。
 「元はビデオカメラマンですからその筋の友人の協力もあって、様々なサーカスの技を撮影したビデオをいろんな機材を持ち込んで研究しました。今思い返しても、あの時の自分は鬼気迫っていたと思います(笑)」

渡米してアメリカを中心にキャリアを磨いた起之介氏は、転機のきっかけとなった鞭のみならず、空中ブランコや綱渡りなど、多岐に渡るパフォーマンスの質が評価され、ポリショイサーカスや台湾雑伎団、シルクドソレイユ社の公演にも参加している

 世界中のショーパフォーマーが互いに切磋琢磨するオーディションや舞台で、いかにしてオーラの輝きを放ったのだろうか。

 「"観る人に夢を与えたい"という甘やかな思いだけではなく、日々の鍛錬の積み重ねと、同じパフォーマンスをその場でやれと言われた時、寸分違わずに演じることができるという、プロとしての自信から出ていると思います」

 相方のいるブランコなどの仕事が入ると、時には1カ月で20キロ以上の増減量も厭わないという、厳しいプロ意識に裏打ちされた自信が、国際的なショービジネス界で勝ち得たオーラの源となっているのだ。

トップホストの“オーラ”
川端哲也さん01

 メディアに取り上げられる華やかな男たち、スターの誕生、警察の一斉立ち入りなど、何かとかまびすしく世の中に話題を提供しているホストクラブ。数十万円のボトルやシャンパンをポンポン開け、高級ブランドのスーツを着こなし、腕に光る時計や外国車は上客からのプレゼント――。
 だが、こんなトップクラスのホストの生活はほんの一握り。多くのホストたちは上を見ながら、しのぎを削っているのが現状である。家賃の安い都下に住んでいるというある新人ホストは、店が終わる時間は最寄り駅までの終電がすでに終わっているのだとか。最も近い駅まで何とか帰り、あとは徒歩で数駅分歩くそうだ。まさに秘められた悲話である。

 そんなホストクラブウォーズの中で、押しも押されもせぬ殿堂であり、300人のホストが火花を飛び散らせる戦場が「愛グループ」。中でも若手が多い「ニュー愛」を率いるのが夕聖代表(http://www.yuseiyusei.com/)だ。

 グループの中でもひときわオーラを放っている夕聖氏が、この世界に飛び込んだのは20歳の時だそうだ。「友達に誘われて、おもしろそうと思った」という軽い動機だったが、天賦の才を発揮し、みるみるうちに頭角を現した。

 「ホストになるまでは、いわゆるフリーターで色々な職を転々としていました。ホストになって、接客の楽しさに目覚めたんです」と夕聖氏。自然体で競争社会を生き抜いてきた氏に、「女性を落とす演出」などという小手先のテクニックではなく、ずばり“オーラを上げる方法”を聞いてみた。

夕聖代表

 「ホストの世界はファーストインパクトが勝負、最初の接客で全てが決まります。今は代表という立場ですから後輩にアドバイスをすることもありますが、やはり光るものがあれば伸びますし、そうじゃなければ消えていきます」と厳しい意見。だが、そんな夕聖氏自身、トップに登りつめても意識を高めるプロ意識は怠らない。
 「ホストの世界は、歳をとるほど落ちていくスピードが速いのが現実。だから、常に"輝きたい""向上したい"という意識を持ち続けることが大切です。また、不規則な生活でお酒も飲みますので、体調管理は不可欠です。僕のリフレッシュ方法は、お気に入りの入浴剤を入れた自宅のバスルームでゆっくり夜景を眺めることです」

 トップホストのオーラアップ法は、ダイヤを散りばめた腕時計や最新モードの高級スーツよりも、「意識を高く持つこと」と「健康管理」だった。意外と堅実な解答で驚いたというと、失礼に当たるだろうか。けれども、冒頭でスピリチュアルカウンセラーのターナ姫が言っていた「すべては当人の意識次第」という言葉を裏付けている。

 自分を好きになること、自信を持つことが“オーラのある人”につながっていく。さっそくこの記事を読んだ今から、実行してみてはいかがだろうか。明日のオーラは、今日より輝いているかもしれない。

似鳥陽子(にたどり ようこ)
編集&ライター&作家。姫オーラ研究委員会(http://princess-aura.net/)主催。
東チベットで活仏に会ったり、重慶で市長と面談し「重慶日報」に載るなど、ちょこっとDeepな中国を体験。著書にメッセージブック『Deep Blue 〜何もいいことがなかった日は〜』(PHP研究所)。今年、小説を出版予定。東京を舞台に暗躍する北朝鮮と中国の思惑に日本のハッカーが立ち向かい、そこになぜか元ホストと売れっ子風俗嬢の情愛がからみます。乞うご期待……してくださるとうれしい。

取材・文/似鳥 陽子