
|
シャンパンは加糖度に応じてその表記を義務づけられており、甘辛度が明確なのが特徴である。 分類は次のように分けられる。 |
・Extra Brut(エクストラ・ブリュット) |
糖分0〜6 |
・Brut(ブリュット) |
6〜15 |
・Extra Sec(エクストラ・セック) |
12〜20 |
・Sec(セック) |
17〜35 |
・Domi Sec(ドゥミ・セック) |
33〜50 |
・Doux(ドゥー) |
50以上 残糖分 グラム/1リットル |
これを覚えておけば、銘柄選びの時に良い判断材料となること間違いなし。 では、香りや味わいについてはいかがなものか、日本に10人ほどしかいないというCIVC公認・シャンパーニュコーディネーターであり、多彩なシャンパンの楽しみ方を提唱している増竹ゆかりさんにうかがってみた。 「香りや味わいの表現にこだわるのはプロフェッショナルの世界のことです。感じ方は人によって千差万別ですので、難しく考えずに楽しく飲むのが一番です。たとえば、ヴーヴ・クリコはきゅーっと酸味が豊かで、モエ・エ・シャンドンはやや甘めの穏やか、ポメリーはすっきり辛口――こんな風にブランドごとの味の傾向を大まかに掴んでおき、あとはレストランなどで自分の味覚に合うシャンパーニュに出逢ったら、ほかのレストランに行った時にそのブランドに似た味はないか、お店の人に相談してみる。そうやって、知識を広げていけばよろしいのではないでしょうか」 また、増竹さんは、大胆なシャンパンの飲み方も提唱する。 「もちろん、シャンパングラスに注いで飲むのが最適なのですが、お酒の弱い方がシャンパーニュを楽しみたい時など、氷を入れたロンググラスにシャンパーニュを注ぐという飲み方もおすすめです。また、開栓したあとのシャンパーニュでも、上手に空気を抜いて冷蔵すれば、次の日くらいでしたらスパークリングな味わいが残っていますし、炭酸が抜けても、美味しい白ワインとして楽しんでしまいましょう」 |
![]() |
![]() |
「ポメリー」の輸入元であるメルシャン(株)ファインワイン部・輸入ファインワイングループの神藤亜矢さんからは、日本の四季に合わせた「季節ごとのシャンパーニュ」というコンセプトでの楽しみ方をご提案頂いた。 「日本に生まれ、幼い頃から知らず知らずに四季の風物詩とともに歩んできた私たちは季節に敏感です。ポメリーには、四季を楽しむためのシャンパンがあり、季節の移り変わりにあわせて、春、夏、秋、冬とすべて作り方を変えております」 「たとえば春は、桜を思わせる淡いロゼ。夏は、ブランドブランという白葡萄だけを使った酸味のあるサッパリしたもの。秋は、夏を同じ葡萄を使ったものでも、こっくりとした深い味わいを生かすために糖度が少し高いものを。冬は、ブランドノワールという黒葡萄だけをつかった風味豊かなものをご用意しています」 「季節ごとにファッションやメイクを変えるたり、美味しいお料理を楽しむように、シャンパンも季節ごとに変えて楽しむというのは、シャンパンブームの今、ほかの人より少し上質なこだわりといえるのではないでしょうか」 |
![]() |
![]() |
とはいえ、なかなかデイリーユースでシャンパンを気楽に飲むのは、財布と相談で難しいかもしれない。そんな場合のとっておきのテーブル・スパークリング・ワインのご提案も頂いた。 「やはり日本では、どんなシャンパンもショップで購入すると4000円〜5000円を超してしまいます。とはいえ、あまりお安いものは信頼度に不安もございます。たとえばヨーロッパでは、びっくりするぐらい安いシャンパンが売られていますが、残念ながら、お味の方は保証はできません」 「デイリーユースでしたら、シャンパンと同じ製法で造っていながら、お値段は1/2〜1/3という、スペインの『カバ』をおすすめいたします。弊社製品でしたら、カバではスペイン王室御用達の『コドーニュ』がおすすめめです。スペイン王家の結婚式でも使われておりますし、予約の取れない名店『エルブジ』のリストにも載っております。 本物のシャンパンの価値を知っていればこそ、スパークリング・ワインのコストパフォーマンスの良さも実感できるというもの。彼女や友人たちなどで両者を飲み比べてみるという楽しみ方も、盛り上がること間違いなしである。 |
取材・文/似鳥 陽子
取材協力/(株)メルシャン
増竹ゆかり(CIVC公認・シャンパーニュコーディネーター)




