手ブレに強くなった高画質8メガ“ダブルメモリー”「iVIS HF S11」
キヤノンが大口径レンズと8メガCMOSを搭載した“ダブルメモリー”「iVIS HF S11」を発売。手ブレ補正効果を高める「ダイナミックモード」によって、歩きながらでもブレのない撮影を楽しめる。
キヤノンは7月16日、デジタルビデオカメラ「iVIS HF S11」を8月上旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は15万円前後。
1月に発表された「iVIS HF S10」の後継製品で、859万画素CMOSセンサーや58ミリ(フィルター径)の大口径レンズ、画像処理エンジン「DiGiC DV III」などの搭載はそのまま、搭載メモリ容量を64Gバイトへと倍増させた(HF S10は32Gバイト)。
映像の記録方式はAVCHDで、内蔵する64Gバイトのメモリには最高画質の「MXP」(1920 ×1080 ビットレート24Mbps)でも約5時間55分の録画が行える。SDメモリーカードスロットも用意する「ダブルメモリー」タイプで、内蔵メモリからSDメモリーカードへのダビングなども行える。
新機能として、手ブレ補正効果を高める「ダイナミックモード」を用意した。既存製品ではテレ端に近づくにつれて補正量を大きくするセッティングとなっているが、本モードでは焦点距離にかかわらず、最大可動範囲で稼働する。そのため、歩きながらなどで利用頻度の高いワイド端でも高い補正効果を得られる。なお従来のセッティングについても、「スタンダードモード」として選択できる。
撮影モードには新たに「夜景」が追加された。既存の「ナイト」はシャッタースピードの変化によって低照度の被写体を明るく撮影するが、「夜景」ではオートゲインの上がりをある程度抑制することで、過剰に明るくなることを防ぎ、低ノイズで黒浮きのない暗さを表現できる。
そのほかの主な仕様はHF S10とほぼ同一で、撮像素子は1/2.6型 総画素859万画素CMOSセンサー(動画撮影時有効画素数:約601万画素)を搭載する。AFについても、外測センサーを独立させた「ハイスピードAF」を引き続き採用することで、低照度環境や高輝度被写体撮影、動体の撮影時にも高速なピント合わせが可能となっている。
レンズは35ミリ換算43.5〜399ミリ(動画撮影時)の10倍ズームレンズで、液晶は2.7型ワイド「鮮やかワイド液晶」。サイズは70(幅)×69(高さ)×136(奥行き)ミリ、約450グラム(本体のみ)。
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