ニコン、動画撮影対応のDXフォーマット最上位機「D300S」
ニコンが「ニコンDXフォーマット」採用製品としては最上位機種の「D300S」を発売する。D300の基本性能強化に加え、動画撮影機能もプラスされた。
ニコンは7月30日、デジタル一眼レフカメラ「D300S」を8月28日より販売開始すると発表した。価格はオープン。実売想定価格はボディのみが22万円前後、「AF-S DX NIKKOR 16-85mm f3.5-5.6G ED VR」とのレンズキットが29万円前後、「AF-S DX NIKKOR 18-200mm f3.5-5.6G ED VR II」とのレンズキットが30万円前後。
2007年8月に発表された「D300」の後継に位置し、APS-Cサイズ相当の「ニコンDXフォーマット」(23.6×15.8ミリ)を採用した製品としては最上位機種となる。画素数は有効1230万画素。
51点測距AFシステムや約0.13秒の高速起動、視野率約100%/約0.94倍の高倍率ファインダーなどの基本性能はD300譲りで、連写性能が最大約7コマ/秒に引き上げられた(EN-EL3e使用時。D300は同条件で最大約6コマ/秒)ほか、D90にも搭載されている動画撮影機能「Dムービー」を搭載した。Dムービー利用の際にはコントラストAFが利用できるほか、外部ステレオマイクにも対応。本体内に動画の始点と終点を指定できる簡易編集機能も搭載している。
記録メディアはD300のコンパクトフラッシュ(Type I/II) のみから、コンパクトフラッシュ/SDメモリーカードスロットのダブルスロットへと変更された。主スロットから順次記録する「順次記録」、2つのスロットへ同時記録する「バックアップ記録」、JPEGとRAWを分けて記録する「RAW+JPEG分割記録」などさまざまな保存方法を選択できる。
「アクティブD-ライティング」は3段階から5段階調整となり、よりきめ細やかな設定が行える。また、ブラケティング機能によって、異なる効果の画像を複数撮影し、任意の画像のみを保存することも可能だ。
関連記事
- レビュー:プロも満足する快適操作と多機能ぶり――ニコン「D300」
有効12.3メガCMOSを搭載したニコンDXフォーマットの最上位機「D300」を使ってみた。てきぱき作動するAFやスピーディなシャッター感は快適そのもの。同社では初のライブビュー撮影に対応したこともポイントだ。 - ニコン、DXフォーマット最上位のデジ一眼「D300」
ニコンがデジタル一眼レフカメラ「ニコン D300」を発表した。ハイアマチュア向け「D200」の後継で、12.3メガCMOSを搭載したDXフォーマットの最上機種。 - 永山昌克インタビュー連載:写真を楽しみ、腕を磨けるカメラ――ニコン「D5000」開発者に聞く
ニコンで初めてバリアングル液晶を採用した「D5000」。エントリー機ながらミドルクラス機に匹敵する多機能を誇るデジタル一眼レフ機だ。その狙いと魅力を6名の開発者に聞いてみた。 - レビュー:ニコン初のフリーアングル液晶付きデジタル一眼――「D5000」
ニコン「D5000」は、上下左右に動くフリーアングル液晶を搭載したデジタル一眼レフ。静止画と動画の両方を自由な構図で撮影できるほか、上位機から受け継いだ多彩な撮影モードを備える。 - レビュー:ハイビジョン動画が撮れるデジタル一眼レフ――ニコン「D90」
ニコン「D90」は、世界初となるHD動画撮影機能を備えたデジタル一眼レフだ。その使い勝手や画質はどうなのか。動画モードを中心とした製品レビューをお - ニコン、DXフォーマット専用超広角ズームレンズ「AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED」
ニコンが35ミリ換算で15〜36ミリという広角撮影が可能なDXフォーマット用交換レンズ「AF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G ED」を発売。 - ニコン、DXフォーマット専用の標準単焦点レンズ「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」
ニコンは、DXフォーマット採用のデジ一眼専用となる標準単焦点レンズ「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」を発表した。 - ニコン、フルサイズ“FXフォーマット” 24.5メガCMOS搭載「D3X」
ニコンが有効24.5メガのフルサイズCMOSセンサーを搭載した「ニコン D3X」を発売。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.