アートフィルターが充実した小型ミラーレス――オリンパス「E-PL2」(1/4 ページ)
オリンパスのミラーレスカメラ最新モデルとして「OLYMPUS PEN Lite E-PL2」が登場した。従来機「E-PL1/PL1s」からの進化のポイントを中心に、E-PL2の各種の機能と操作性をレビューしよう。
コントロールダイヤルによる直感操作
オリンパスのレンズ交換式デジカメ「PEN Lite」シリーズの最新作として「E-PL2」が登場した。昨年3月発売の「E-PL1」や昨年12月発売の「E-PL1s」と同じく、同社ミラーレスカメラのエントリークラスに位置しながら、デザインと機能、操作性をさらにブラッシュアップしている。
ボディは、横長の長方形デザインを採用する。従来機E-PL1/PL1sに比べると、横幅はわずかに長くなり、本体重量は約21グラム増加。ボディラインやグリップの形状、背面ボタンのレイアウトなどはマイナーチェンジが図られている。
段差を設けた天面のパネル部分や、丸みを帯びた側面のライン、三角環を介して装着するタイプのストラップの取り付け部などは、上位モデル「E-P1/P2」をほうふつとさせるもの。一方で縦長のグリップによる、しっかりとしたホールド感はE-PL1/PL1sの流れをくんでいる。エントリー機ながら実用一辺倒にならず、適度な上質感があるデザインといっていい。
レンズはマイクロフォーサーズ規格に準拠し、レンズキットには標準ズーム「M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II」が付属する(このほかボディのみ、ダブルズームキット、パンケーキセットが用意されている)。このレンズは、従来機E-PL1sの発売に合わせて、昨年12月に登場したもの。旧型に比べてさらに小型軽量化を図ったほか、独自の鏡枠沈胴機構とズームリングの操作感の向上、AFのスピードアップなどを実現している。
装備面での主な進化は、液晶モニタがE-PL1/PL1sの2.7型/約23万画素から、3.0型/約46万画素にスペックアップしたこと。他社では、さらに高精細な液晶もすでに登場しているが、ライブビュー映像や再生画像、メニュー画面をよりはっきりと確認可能になったことはありがたい。
操作面では、背面の十字キーの回りにコントロールダイヤルを設けたことが、大きなポイントだ。絞り優先AEモード時の絞り値やシャッター優先AE時のシャッター速度は、E-PL1/PL1sではボタン操作だったが、E-PL2ではダイヤル回転によってスムーズに調整可能になった。露出補正については、十字キーの上を押してからダイヤルを回して操作する。
また、フルオートに相当する「iAUTO」モード選択時は、「ライブガイド」と呼ばれるビギナー向けの操作画面を見ながら、このコントロールダイヤルを回して、明るさや色、背景のボケなどを簡単に調整できる。
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