レビュー
旅行用高倍率ズーム機の本命かも キヤノン「Powershot SX230 HS」(3/4 ページ)
キヤノンのコンデジラインアップで弱かったのが、コンパクト系高倍率ズーム、いわゆる旅デジカメだが、GPSに加えて後からの見直しが楽しい「ムービーダイジェスト」を備えた「Powershot SX230 HS」の登場でそれも変わりそうだ。
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旅行用高倍率ズーム機の本命になったかも
バッテリの持ちを考えるとGPSの運用に気を配る必要はあるが、そこ以外はかなり完成度が高いカメラになっている。
他社製品との差異は、個性あるデザインと望遠系に強い14倍ズームレンズ。そして各種「クリエイティブフィルター」とあとから楽しい「ムービーダイジェスト」機能だ。クリエイティブフィルターではジオラマ風が絶品。とてもよくできている上にジオラマ風動画も撮れる。コテコテの色で残したいときの「極彩色」モードも楽しい。
裏面照射型CMOSセンサーを採用したことで撮影の幅が広がったのもよい。楽しめる旅行用高倍率ズーム機として、あるいはコンパクトで望遠系に強い高倍率ズーム機として、選択肢のひとつにいれるべきカメラである。
作例 テレとマクロの画角をチェック
同じ位置から広角端(28ミリ相当)と望遠端(392ミリ相当)で。撮影モードは「こだわりオート」を使用。色がしっかり出ているのはキヤノンらしさ。さすがに桜のディテールはつぶれぎみだし周縁部の画質低下もあるが、薄型高倍率ズーム機では仕方がない面もあるか
i-コントラストオフ(写真=左)とi-コントラスト自動(写真=右)。SX230 HSはHDR機能は持たないが、ハイライト部とシャドウ部を調整する「i-コントラスト」機能を持っており、オフと「自動」がある。こだわりオート時は自動的にかかるが、それ以外のモードでは切り替え可能。i-コントラストが働くと、シャドウ部が持ち上がると同時にハイライト部も抑えられて青空の色が出ているのが分かる。ハイライト部のダイナミックレンジを広げる際、ISO感度を上げて撮影するため、この写真もi-コントラストを効かせた方はISO250、オフの方はISO100だ
伊豆半島の河津町にある河津桜の原木。昭和30年に発見された自然交配種で、早咲きでしかも長く咲く上に色が濃いピンクで見栄えがするため、被写体として重宝されている。こだわりオートで撮影。ISO200なのは「iコントラスト」が働いたため AUTO 1/640秒 F4 ISO200 広角端
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