レビュー
高速化した中級フルサイズ機――キヤノン「EOS 5D Mark III」インプレッション(4/5 ページ)
フルサイズのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフ機「EOS 5D Mark III」が3月下旬から発売になる。従来モデルから何が変わったのか。進化のポイントを中心にファーストインプレッションをお伝えしよう。
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新開発フルサイズCMOSセンサーを搭載
撮像素子には、新開発した35ミリフルサイズのCMOSセンサーを搭載。有効画素数は従来機の約2110万画素から約2230万画素へとわずかに増加した。一方、画像処理エンジンには「DIGIC 5+」を採用。従来機の「DIGIC 4」から処理能力を高めることで、連写のスピードアップや高感度時のノイズ低減を図っている。
感度は、標準ではISO100〜25600に対応。拡張設定では、低感度のISO50、および高感度のISO512000と102400も選べる。低感度の画質には従来と大きな違いは感じないが、高感度画質は向上。ISO3200くらいまでは高感度ノイズはあまり目立たず、発色の低下も気にならない。
トータルとしては、高感度とAF、操作レスポンスという基本性能を高めた堅実なモデルチェンジといっていい。特に、従来機の弱点だったレスポンス面を改善したことが大きい。幅広いシーンや被写体に適応可能になり、カメラとしての完成度がいっそう高くなった。ファインダーを見ながら、被写体の動きや瞬間を高画質で記録したいと思う人なら、購入を検討するのもいいかもしれない。
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