20倍ズーム×高感度×GPSの万能選手 富士フイルム「FinePix F770EXR」(2/3 ページ)
コンパクトなボディに、広角25ミリからの20倍ズームレンズを搭載した「FinePix F770EXR」。高倍率ズーム×高感度×GPSで写真撮影はどれだけ変わるのだろうか。
GPSと連携機能
本製品のGPS機能は昨夏の「FinePix F600EXR」を基本的に踏襲しており、カメラを風景にかざすとその先にある地名やランドマークを表示する「ARランドマークナビ」も引き続き搭載する。
GPSの初回測位は20〜40秒ほど。GPSの性質上ビルなど大きな建物の付近では誤差が出る場合もあるが、ある程度開けている場所では比較的正確なデータが記録されていた。常時測位についてはオフも選択できるが、せっかくならば位置情報も記録しておきたいもの。バッテリーは消費してしまうが、やはりGPS設定は常時ONで撮影するのがベストだろう。GPS情報は、位置情報の他にカメラの向きも記録されるのでなにかと便利である。
F770EXRには、約100万件のランドマーク情報が搭載されており、位置情報のほかに地名やランドマーク情報も保存される。地名が入るため写真を見返したときに分かりやすいのだが、F770EXRの売りの機能である光学20倍ズーム撮影を行うと、撮影地と被写体が合わないことがあることに気付いた。もっとも「撮ったのは別の場所だよ」という話のネタにはなりそうだ。
ARランドマークナビは、カメラを水平にするとレーダーのようにランドマーク(観光名所以外に駅なども表示される)の方角を確認でき、カメラを垂直にすると実際の映像とランドマークを重ねて確認できる。目的地を探す場合や、展望台などで方角を確認する際に使える機能だ。スマートフォンでもGPS機能を使ったナビ機能があるが、ARランドマークナビなら海外でもパケット通信なしで位置を確認できるので重宝するだろう。ただし、詳細を確認する際は地図やちゃんとしたナビを使用した方が良いだろう。
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