交換レンズ市場拡大 ミラーレスが大きく寄与 単焦点レンズが人気
ミラーレスを含むデジタル一眼の普及で、交換レンズ市場も活性化。レンズ種別としては比較的安価な単焦点レンズが人気。Gfk Japan調べ。
Gfk Japanは9月18日、全国有力販売店のPOSデータに基づく交換レンズ市場の調査結果を発表した。レンズ交換式カメラの市場拡大に伴い、2012年上半期の交換レンズ市場は、数量前年比23%増の35万本へと拡大し、ミラーレス向け交換レンズも1/4を占めるまでになった。
同社調べによれば、交換レンズ市場は2009年から増加傾向を示しており、数量比で2010年で前年8%増、20111年で4%増(同)と伸び、2012年上半期には前年比23%増の35万本に達した。また、価格変動が小さいという商品特性もあり、金額ベースでも2012年上半期は前年比22%の伸びを示す。
これはレンズ交換式デジタルカメラの販売が好調に推移しているというカメラメーカー各社の分析とも一致しており、そのなかでもミラーレス向けはカメラボディの販売好調に加え、ミラーレスカメラ向け交換レンズのバリエーション増加もあり、2012年上半期は数量で前年比172%増を記録している。9月末にはキヤノンからミラーレス「EOS M」が投入されることもあり、同社ではさらなる市場の活性化が進むと分析している。
レンズの種別としては単焦点レンズが好調で、2012年上半期は数量前年比47%増を記録している。これはボケや明るさといったレンズ交換式ならではメリットが得やすいほか、2011年下半期から実売3万円以下の比較的安価な製品が各社より投入された事とも深く関係する。Gfk Japanも本調査結果の中で、平均価格3万円未満の単焦点レンズの販売数量構成比が、2011年上半期の5%から2012年上半期には52%に増加したことを指摘している。
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