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長く楽しめる2410万画素CMOSエントリーモデル――ニコン「D5200」(1/3 ページ)

ニコンのエントリーモデル「D5200」が登場。好評なバリアングル液晶はそのままに、新型センサーと画像エンジンを積んで画質が向上。AF性能も強化され、さらに撮りやすくなった。

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画素数は2410万に大幅アップ AF性能強化、スマホ対応などさらなる進化を遂げる

 ニコン「D5200」は、同社のデジタル一眼レフカメラで唯一、横開き方式のバリアングル液晶を搭載した「D5000」シリーズの最新モデル。前モデルの「D5100」が2011年4月の登場なので、数えること1年8カ月ぶりのシリーズ最新製品投入となった。

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ニコン「D5200 18-55VR レンズキット」(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR)

 D5100との最大の違いは、有効画素数2410万画素のDXフォーマットCMOSセンサーと、上位機種「D4」「D800/800E」「D600」と同等の画像処理エンジン「EXPEED 3」を新たに搭載したことだ。

 そのほかにも、D7000と同一のオートフォーカスセンサーモジュール「CAM4800DX」を搭載したことで、AFポイントが11点から39点に強化されたことや、ミラーユニットなどメカニカル部分を新しくすることで連続撮影枚数が秒間最高約5枚(D5100は4枚)にアップされるなど、ポテンシャルは確実に底上げされている。

 そのほか、スマートフォンと連携する機能も新たに追加されている。別売のワイヤレスモバイルアダプタ「WU-1a」(5250円)をD5200のUSB端子に接続することで、iPhoneやAndroid端末とWi−Fiで相互通信することが可能になる。スマートフォンでシャッターを切るリモート撮影に対応しているのはもちろんのこと、撮影した画像を手軽に転送することができるので、撮った写真をSNS(ソーシャルネットワークサービス)に素早くアップすることができる。スマートフォンがどんどん普及していく中で、デジタル一眼レフもそれに対応したカタチだ。

ボディ細部にさまざまな工夫と機能

 ボディデザインはD5100を踏襲しているので大きな違いはないが、ボディ前面の左下部分に新たにサブグリップ部を設けることでホールド性を強化している。ボタン類は上部右側に「レリーズモード」ボタンを設けた点以外は配置などもD5100とほぼ同じ。大きさは129ミリ×98ミリ×78ミリ(W×H×D)と、横幅と高さがほんのわずかだが大きくなっているが、奥行きは逆に1ミリ短くなっている。重さもほぼ変わらず約505グラム(本体のみ)で、使用する電池は「EN-EL14」と同じだ。撮影可能枚数は1回の充電で約500枚(CIPA規格)となっている。

 ボディカラーはブラック以外にもバリエーションが用意され、ブロンズ、レッドと合わせ、3色がラインナップされている。ボディ単体販売以外にもレンズキットとして、ボディと「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」、ボディと「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」「AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR」の2種類が用意される。オープンプライスだが、ボディのみの実売価格は9万円前後(発表時)となっている。

photophoto 上部右側に「レリーズモード」ボタン、左側面下部にサブグリップ部が設けられている
photophoto バリアングル液晶、ボタンレイアウトなどは既存「D5100」とほぼ同じ

 背面に搭載されているバリアングル液晶は3型TFT液晶、92万画素、開閉時0〜180度、回転時−90度〜+180度と好評だった機能をそのまま受け継いでいる。使用時に液晶パネルに表示される情報やメニューは、EXPEED 3を搭載したことによるグラフィック処理能力の向上を生かし、さらにわかりやすいデザインに変更されているので、より初心者に扱いやすいよう配慮されている。

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一見するとD5100に変わらぬよう見えるが、「レリーズモードボタン」が新設され、マイクがステレオ化されている

 ボディ上面に新しく配置された「レリーズモード」ボタンはダイレクトにレリーズモードを変更でき、今回新たに搭載された「低速連続撮影」(秒間最高3枚)なども素早く設定できる。また、D5100ではマイクはモノラル仕様だったが、これもステレオ仕様になり、動画撮影機能も「1920×1080/60i」のフルHDに強化されているので、より臨場感あふれるムービー撮影が可能だ。

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