レビュー
「EOS 70D」をEOS 7Dユーザ目線で評価する(3/5 ページ)
ミドルクラス一眼レフとしてはひさびさの登場となる「EOS 70D」。ライブビューAFの高速化が耳目を集めるが、ミドルクラス機としての実力はどうか。EOS 7Dユーザ目線での評価を試みた。
70Dの画質を7Dと比較する
あと気になる部分は画質だろう。センサー性能は日進月歩で向上しているのに加え、筆者の7Dは購入してからすでに4年も使いまわしており、そろそろくたびれた感も出てきているだろうから比較自体が適切ではない気もするが、ISO感度を変えながら撮り比べてみた。
室内で人形を撮影した画像を見ると、ISO100でも細部描写にはっきりと違いが見てとれる。70Dはフェルト生地の起毛部分やリボンの端などがスッキリと精密に描写されており、解像度の高さがうかがえる。画素数も上がり、センサーの性能も向上しているのだから真っ当な結果だろう。
高感度に関しては言うまでもなく、7DはISO3200あたりからシャドウ部分にノイズがちらほら見られ始めるのだが、70DはISO6400くらいまでは許容できる範囲。撮るものによってはISO12800まで十分使えそうだ。
ちなみに70Dは、ISO感度の自動設定を細かくカスタマイズすることもできる。オートに設定した時の感度の範囲を決める「ISOオートの範囲」、どこまでシャッター速度が落ちたらISO感度を上げるかを決める「ISOオート低速限界」をそれぞれセッティングすることで、自分が満足する画質を維持した上でブレを防ぐことが可能だ。
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