レビュー
実用度の高いハイエンドミラーレス 「OLYMPUS OM-D E-M1」(3/4 ページ)
オリンパス「OLYMPUS OM-D E-M1」は同社最上位モデルであり、「実用機」としての存在感が強い本格的なフラッグシップ機。E-M5との比較も含めて、使用感をお伝えしたい。
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同時に登場する新しいPROシリーズのレンズも要注目だ。オリンパスのレンズは単焦点はいいものが多くある一方、ハイエンドのズームレンズがラインアップに欠けており、その点ではパナソニックに少し負けていたのだ。
新登場でE-M1のキット設定もされる「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」は、E-M1に欠かせないレンズといっていいデキ。少し重くて高価だが、防じん防滴だし、24-80ミリ相当と使いやすいレンジだし、F2.8通しだし、何よりズーム全域で20センチまで寄れるのは非常に使い勝手がいい。簡易マクロレンズ的にも使えるのだ。
同じ“OM-D”ということで、E-M5の後継機だと思う人がいるかもしれないが、後継機ではなく上位モデル。少し大きく重くなってさらに頑丈になって価格も上がっている。個人的には、E-M5はM5で後継機が別途用意され、OM-DはM1系とM5系の2つのラインになるんじゃないかと思っている。
パナソニックのDMC-GH3といい、オリンパスのE-M1といい、マイクロフォーサーズもとうとうハイエンドの領域に本格的に入ってきた。そのまま一眼レフを置き換えられるほど……かどうかは難しいところだが、レンズを含めたシステム全体をコンパクトに収められるというメリットは非常に大きい。
E-M5ユーザーにとって非常に魅力的なカメラだ。
作例(1)
12-40mmの広角端で新宿の高層ビルを。iAUTOで撮ると非常にくっきりと写してくれる。F10 1/400秒 ISO200 iAUTO レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」
同じ位置で望遠端。iAUTOなので、自動的に風景モードになり、ちょっとシャープネスが強くて化粧してる感はあるが細いケーブルまでなんとか写っている F9 1/500秒 ISO200 iAUTO レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」
今回なかなか好天に恵まれず1/8000秒を味わう機会がなかったので、45mm/F1.8をつけ、シャッタースピード優先で御神輿を F1.8 1/8000秒 ISO400 シャッタースピード優先 レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」
台風一過の夕方、富士山がきれいに見えたのでE-M1に60ミリマクロを付けてiAUTOで。夕焼けと判断されて見事、高彩度でシルエットがきれいに出た写真に F9 1/640秒 ISO200 -0.7 レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」
天気が悪かったので明るい室内でポートレート。絞り優先で、カラーは「ポートレートモード」 F2.8 1/100秒 ISO200 絞り優先AE レンズ:「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」
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