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ニコン党待望、メカニカル操作を極めたフルサイズ一眼――ニコン「Df」(1/4 ページ)

似たような製品ばかりになりつつある今のデジカメ市場で、ひときわ個性的な存在といえるのがニコン「Df」だ。アナログ感覚の操作系は使いやすいのか、それとも単なる懐古趣味か。その製品レビューをお伝えしよう。

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フィルム時代のMF一眼レフを連想させるデザイン

 オリンパス「OM-D」シリーズや富士フイルム「X」シリーズなどフィルムカメラを思わせるレトロデザインのデジカメが人気を集めている。古くからのカメラユーザーの郷愁を刺激するだけでなく、若いユーザーにとっては懐古趣味が一周して逆に新しく感じる側面があるのだろう。そんなノスタルジックデザインの決定版ともいえるカメラが、今年11月に発売になったニコン「Df」である。

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ニコン「Df」。ボディ単体のほか、単焦点レンズとセットになった「50mm f/1.8G Special Edition」も発売中

 実機を手にして誰もがまず驚くのは、その斬新なボディデザインだ。外装は高品位なマグネシウム合金製で、ペンタプリズム部やグリップ部にはシボ革風の表面処理を適用。そして、いわゆる軍艦部と呼ばれるトップカバー部分には、数多くのダイヤルやボタンが所狭しと配置されている。フィルム時代のマニュアルフォーカス一眼レフを思わせるメカっぽい雰囲気がむんむんと漂っている。直線を多用したペンタプリズム部のデザインからは「FM」や「FE」シリーズなど同社のフィルムカメラを連想する人も多いだろう。

 個人的なことを言えば、最初に買った一眼レフが「FE」で、その後「FM2」や「F3」を使っていたこともある。世代的には、まさにど真ん中のDfターゲットユーザーである。ペンタ部に彫り込まれた旧タイプ風のNikonのロゴや、Aiニッコール風デザインを採用したキットレンズを眺めていると、若かりし頃のさまざまな記憶がよみがえり、もういてもたってもいられなくなる。

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天面には、ボタンやダイヤルをぎっしりと配置する
photophoto 背面の基本レイアウトは、これまでの同社の一眼レフを踏襲する(写真=左)、マウント部には、非Ai方式のレンズ用の露出計連動レバーを装備(写真=右)
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現在の斜体のロゴではなく、旧タイプのロゴを彫り込んでいる
photophoto ファインダーの接眼部には丸い窓を採用(写真=左)、記録メディアはSDカードで、電源はリチウムイオン充電池。撮影可能コマ数は約1400コマ(写真=右)
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