さまざまな「写真展」を随時紹介していく本コーナー。ここではコニカミノルタプラザで開催される、郡川正次写真展「二つの町 木更津―富士」を取り上げる。
寡作ゆえにその作品があまり知られていない写真家、柳沢信。彼の60年代の作品に「二つの町との対話」という連作集がある。写真誌に連載されたこの作品は川崎と津和野といったまったく肌合いの違う町を対比させたもので、私の心に強く残るものだった。
それから40年。2014年の現在、かつて地方都市が持っていたローカリティーは希薄になり同じように均質化された町ばかりになってしまった。今日多くの地方都市では、人の流れがショッピングセンターやアミューズメント施設が集まる郊外へと移り、町の中心部が空洞化するという共通の問題をかかえている。
私は木更津と富士というあまり大きいとは言えない二つの町を選んで、それぞれがかつて持っていたローカリティーの残照と変わりつつある今日の姿を記録しておきたいと思った。
今回これといって繋がりの無い二つの町が、写真展という場で出会ったとき何が見えてくるのだろうか。 郡川正次
写真展の詳細
名称 | 郡川正次写真展「二つの町 木更津―富士」 |
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開催期間 | 2014年5月20日(火)〜5月29日(木) |
開館時間 | 10時30分〜19時(最終日15時終了) |
定休日 | 無休 |
入場 | 無料 |
会場 | コニカミノルタプラザ ギャラリーA |
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