第178回 夏の日差しと画角と水着の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
長かった梅雨も明けて、暑い夏がやってきた。夏といえば海! ということで、恒例の“海で水着の彼女をきれいに撮る方法”をお届け。今年はグラビアっぽい雰囲気のある写真も撮ってみた。
海辺でのレンズ交換は慎重に!
いろんな写真を撮ろうと思うと、やっぱりいくつか交換レンズを持って行きたくなるわけである。でもそれはちょいとリスクが高い。
レンズ交換時にカメラ内部にほこりが入っちゃうのはまあいつものこと。多少のほこりなら、今のカメラは撮像素子を振動させてほこりを落とすアンチダストな機能がついていて、よほどのことがないと写りに影響はでないのだけど、海辺は「潮風」なのだ。ベトベトしてるのだ。潮風でついた埃は、ちゃんとセンサークリーニングしないと落ちない。
よって、レンズを交換するときは、特に風が強いときは、海の家などに避難して交換するとか、バッグの中やタオルをかけた状態で手探りで交換するとか、そのくらい気を使ってもいいくらい。
今回も最初はけっこう気をつけていたのですよ。
ストロボをたいたときのちょっとわざとらしい感じがいい。
そうそう、超広角で撮る時は、顔が中心にくる構図にするのがお勧め。周辺ほど歪んで写るので、顔を端っこにいれると顔が歪んで写っちゃう。それはちょっとアレなのだ。それに顔を中心にして空を広く入れることで、広角ならではのワイド感も出るし。
で、ですな、午後、島へ行ったのですよ。
島に吹き付ける潮風がめちゃ強くて。ここでレンズ交換なんかしたらヤバいぞ、ってのが分かるような場所だったのだけど、灯台の足下へ行ったら、ここで超広角で撮ってみたい、となってしまったのだ。でも足場は悪いし、こっちも疲れてていろいろなことがめんどくさくなってて、まいっか、とその場で12-24ミリという超広角ズームレンズに交換。
そした撮ったのがこちら。
近距離で灯台の全形をいれるには超広角レンズじゃないと無理。この足下からぐわっと伸びる感じは広角レンズならでは。
さらにぐぐっと寄って撮ったのがこちら。
さて、この灯台写真、空の部分をよく見ると、空にポツポツと小さな染みが浮いてる。
はい、アウト。
小さな染みなのだけど、絞り込むと目立つのだ。これより前に撮ったカットではこんな染みはなかったわけで、レンズ交換時についちゃったらしい。というわけで、海でのレンズ交換は要注意。
結局、2台ともセンサークリーニングに出してきれいにしてもらいました。
センサーが汚れなかったとしても、海ならではの潮風でカメラに塩分を含んだ埃がついているので、帰宅したらちゃんと掃除をして拭いておくこと。海はそこが厄介なのですな。
最後におまけで1枚。
彼女がほら、といって差し出すので何かと思ったら、カニ! いやあ、この連載で毎年水着美女を撮っているわけでありますが、カニを素手で捕まえたのは小林さんがはじめてであります。
何気ない一瞬も忘れずに。
(モデル:小林眞琴 オスカープロモーション)
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