第180回 昆虫とマクロとピントの山の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
夏の盛りから少し時間が空いてしまって、ちょっと季節はずれになりかけているが、今回は虫を撮る話。マクロでぐぐっと寄るとなかなかキュートで面白い写真が撮れる。
明るいカマキリと暗いカマキリ
同じ虫でも暗く撮るか明るく撮るかで雰囲気は全然違う。
露出補正のみならず、背景との兼ね合いもあるんだけれども、明るいカマキリと暗いカマキリをどうぞ。
ちなみにカマキリのハンターモードはこんな感じになる。
たまたま目の前にカマキリがいたので正面から近寄ったら威嚇されたのだ。
で、この直後、このカマキリはそこからぴょんとこっちに飛んだのだ。びっくりした。
こっちに飛んだカマキリはどうなったかというと、レンズの上にちょこんと乗っかったのでした。レンズの上に乗られては撮れません。残念。
せっかくなのでカマキリの可愛い写真もどうぞ。
カマキリに寄ろうと近づいたらレンズの先がアジサイに触って、花がゆれちゃったのだ。マクロ撮影時は気づかないうちに近づきすぎてレンズをぶつけやすいので注意。
その瞬間のカマキリの姿勢がまたかわいくて、ぐっと身を沈めて、両前足を伸ばして6本足全体でしがみついてる。
おどかしちゃって申し訳ない。
バッタとかアブとかカマキリとかそんなのばかりでもアレなので他の虫も。
岩場で、岩の上にカメラを向けてるカップルがいて、なんだろうと思って近づいたら、蝶だったのである。
そのあとで、ちょっと望遠レンズで。このときはマクロレンズを持ってなかったので、手持ちの望遠ズームでギリギリまで寄ってみた。
こういうときはそのとき持ってるレンズでどこまで寄れるか相談しながらという感じに。個人的には一眼レフよりミラーレス機がお勧め。
地面を這いつくばってるカタツムリも、カタツムリ目線で撮れるし、いざとなったら拡大表示してマニュアルフォーカスって手も使えるから。
そんなわけでF9まで絞り、カメラを地面ギリギリまで下げてチルトさせたモニタを見ながら撮ってみた。
かくして、ちょっと季節外れになっちゃったけど、虫は……嫌いな人には申し訳ないけど、撮ってみるとなかなかキュートで面白いのです。
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