レビュー
小さくて軽いボディにミドルクラスの機能と操作性――「OM-D E-M10 Mark II」を試す(3/3 ページ)
OM-Dシリーズのエントリーモデルに位置付けられるE-M10がMark IIとして新登場した。新たに5軸手ブレ補正やAFターゲットパッドなど、使い勝手を向上させる仕組みが取り入れられ、上位モデルに迫る機能と操作性を手に入れた。
作例
同じ位置から、絞り優先AE(カラーはNatural)とiAUTOで撮り比べ。iAUTO時はシーンに応じてかなり処理が変わる。この場合、iAUTO時は風景と判断され、色や階調に大きな差が出た。見栄えのする写真を撮りたいならiAUTOで撮るのがよい
45mm F1.8の単焦点レンズを付けてポートレート。絞り優先モードで画質はナチュラル。こういう軽くて手頃なレンズの存在がマイクロフォーサーズの良さ。瞳優先で目にピントが合うのもよい。オート(F1.8、1/320秒)、ISO200、焦点距離:45mm(90mm相当)
望遠ズームレンズ(40-150mm)を付け、電子シャッターでウミネコを高速連写。ウミネコに合わせてカメラを振ってるので背景に少し歪みが出ている(建物がちょっと斜めに写っている)が、電子シャッター時の高速連写は快適。AFも速くてよし。(F5.6、1/3200秒)、ISO320、露出補正:−0.7EV、焦点距離:150mm(300mm相当)
ニンジン(だと思う)を食べるリスを連写した中の1枚。シャッタースピード優先で1/200秒にセット。ISO3200まで感度は上がったが、思ったより絵は荒れてなくて感心。シャッター速度優先(F5.6、1/200秒)、ISO3200、露出補正:+0.7EV、焦点距離:150mm(300mm相当)
セミの羽化。横からLEDライトで光を当て、カメラは手持ちで撮影。レンズは60mmマクロ。5軸手ブレ補正はこういうときありがたい。(F2.8、1/20秒)、ISO800、露出補正:−0.7EV、焦点距離:60mm(120mm相当)
iAUTOで夜景を。ISO1600で1/8秒。もちろん手持ちで。自動的に-0.3の補正がかかった。iAUTO(F3.5、1/8秒)、ISO1600、露出補正:−0.3EV、焦点距離:14mm(28mm相当)
ISO感度
ISO感度を800から1段ずつ上げながら撮り比べ。さすがにISO12800以上だと大きく荒れるが、そこまではけっこうがんばってて、不自然さもなくよい写りだ。
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