さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。コニカミノルタプラザで、2015年9月8日から開催中の山下恒夫 写真展「続 島想い−shimaumui continued」を案内する。
今回の展示は沖縄県八重山諸島にある周囲4キロの鳩間島と諸島最大の島、西表島にありながら陸の孤島と言われている船浮集落で、2012年以降に撮影した写真です。明治の頃には鳩間島には鰹節工場、船浮周辺には炭鉱があり、そこで働く多くの人で賑わったそうですが現在住民登録している人数は鳩間が59人、船浮が49人です。どちらも民宿が数軒と小中学校がありますが、商店も信号機もない小さな集落です。それでも沖縄では大事な神事である豊年祭や小中学校の運動会など住民総出の行事が年に何度かあり、島の伝統を今も大切に守り続けながら暮らしています。私は短い滞在を繰り返しながら猟に連れて行ってもらったり、祭の準備や後片付けの手伝いに少しだけ参加したり、運動会で一緒にリレーを走ったり、卒業式で集合写真を撮るようなお付き合いを島の人と続けてきました。そしてずっと生まれ島にいるおじいやおばあも、一年間だけ島に来た小学生も、それぞれに島への想いを持っていることを知りました。
写真展の詳細
名称 | 山下恒夫 写真展「続 島想い−shimaumui continued」 |
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開催期間 | 2015年9月8日(火)〜9月17日(木) |
開館時間 | 10時30分〜19時(最終日は15時まで) |
定休日 | 期間内無休 |
入場 | 無料 |
会場 | コニカミノルタプラザ(ギャラリーC) |
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