レビュー
「FUJIFILM X-T10」のレンズ選び 標準単焦点レンズ編(2/2 ページ)
「FUJIFILM X-T10」に合わせる単焦点XFレンズを考える企画の第2弾では、標準域の単焦点レンズを紹介する。どれも扱いやすい焦点域なので、1本は持っておきたいところだ。
XF35mmF1.4 R
このレンズの重厚で濃厚な写りが好きだ。ハイライトからシャドウへの連続感、品のある発色など、一度はX-T10に装着してシャッターを切ってみてほしいものだ。
装着時約50ミリという焦点距離はオールマイティーに使える長さだ。初めての単焦点レンズとしてX-T10に迎え入れるのもいいだろう。F1.4と明るく、レンズ本体の仕上げも美しく、写りもとてもいいものだから。街中でのシーンを印象的に捉えられるだろう。
絞り開放でのボケ味もたまらない。やや柔らかめの描写となるが、それがポートレートには向いている。やや絞ってやればたちまちシャープさが増し、切れ味鋭い描写となる。F2の新しいモデルもいいが、この感じも捨てがたい。じっくり撮り比べてX-T10に迎え入れてほしい。
画角比較
X-T10はAPS-Cフォーマットなので、1.5倍した数字が実焦点距離となる。開放F値、レンズとボディのバランス、撮影する被写体に応じてレンズをチョイスしよう。
(モデル:沖本光希 オスカープロモーション)
関連記事
- 「FUJIFILM X-T10」のレンズ選び 広角単焦点レンズ編
初心者にも扱いやすい軽量コンパクトなミラーレス一眼「FUJIFILM X-T10」。だいぶ使い慣れてきて、一つ上のレンズを求めるようになった人に最適なレンズを考えたい。 - スナップ、ポートレート、風景と幅広く使える――富士フイルム「XF35mmF2 R WR」
35ミリ判換算で約53ミリの焦点距離を持ち、オールマイティーに使える「XF35mmF2 R WR」は、軽量コンパクトでフットワークよく撮影できるレンズだ。ポートレートレンズとしても優秀である。 - 富士フイルムサービスステーションで「FUJIFILM X-T10」のレンタルサービスを開始
東京、大阪、福岡の富士フイルムサービスステーションで、FUJIFILM X-T10のレンタルサービスがスタート。今まで通り、当日返却なら無料で借りることができる。 - 必携レンズ「XF56mmF1.2 R」とのマッチングは? 「FUJIFILM X-T10」で撮り歩く
コンパクトなボディに「FUJIFILM X-T1」譲りの性能を備えたニューモデル「FUJIFILM X-T10」と、定評のある単焦点レンズ「XF56mmF1.2 R」を試した。富士フイルムの魅力は明るい大口径単焦点レンズが豊富にそろっている点だ。 - コンパクトなボディの操作性のよさはX-T1以上 「FUJIFILM X-T10」で撮り歩く
「FUJIFILM X-T1」のDNAを受け継ぐコンパクトなミラーレス一眼「FUJIFILM X-T10」。6月25日の発売を前に、いろいろなXFレンズと組み合わせて撮る機会に恵まれたので、その使用感をお届けしよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.