レンジファインダースタイルのミラーレス「FUJIFILM X-Pro2」発表:Xシリーズ5周年
富士フイルムから、レンジファインダースタイルのレンズ交換式ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-Pro2」が登場。新開発のX-TRANS CMOS IIIセンサーは2400万画素に向上、新たな画像処理エンジンと合わせ大幅に性能が向上している。
富士フイルムが1月15日、レンジファインダースタイルのレンズ交換式ミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-Pro2」を発表した。2月下旬に発売予定で、価格は20万円前後(税別)。
X-Pro2は、「FUJIFILM X-Pro 1」のたたずまいはそのままに、スペックを大きく向上させた、フラッグシップにふさわしいカメラとなっている。撮像素子には新開発の2400万画素「X-TRANS CMOS III」を採用。もちろんローパスレス仕様だ。また高感度性能の向上が図られ、常用ISO感度が12800までアップ。位相差画素も増えてAF測距ポイントは77点から273点に。AFの速度と追従性も向上しているという。画像処理エンジンは従来の約4倍の処理能力を持つ「X Processor Pro」に強化。最短撮影間隔は0.5秒から0.25秒に短縮されている。
X-Pro1の大きな特徴の1つだった「ハイブリッドマルチビューファインダー」は、「FUJIFILM X100T」と同様にフルフレーム表示の小窓を備えるタイプになった。カラーデジタルスプリットなど、独自の機能も備えている。
シャッターユニットも新しくなり、メカニカルで1/8000秒までの高速シャッターが切れるようになっている。ストロボ同調も1/250秒まで上がった。EVFは236万ピクセルで、フレームレートは「FUJIFILM X-T1」などの54fpsから85fpsに向上(ハイパフォーマンスモード時)。より滑らかな表示が可能だ。
ボディはマグネシウム合金製。やや大ぶりなサイズと相まって、手に持つとしっかりとした重さを感じる。外形寸法は140.5mm(幅)×45.9mm(奥行き)×82.8mm(高さ)(最薄部34.8mm)、重量は約495g(バッテリー、メモリーカード含む)。
ちなみに解像度が2400万画素まで上がったことで、これまで以上に高いレンズの解像力が求められるが、既存のXFレンズの性能はすべて問題ないとしている。
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