日本語組版に対応したEPUBの最新バージョン「EPUB 3」の提案仕様(Proposed Specification)が5月23日に公開された。従来のEPUB 2と異なり、縦書きやルビをはじめとした日本語組版に関する多彩な機能が盛り込まれているほか、ライセンスフリーで利用できることから、業界の期待は大きい。
こうした動きを受けて、各種データをEPUB 3に変換するためのプラットフォームも、商用・個人利用を問わず急速に整備が進むものと思われる。ここでは現時点でEPUB 3データの出力に対応していると表明している無料ソフトおよびサービスについて、リンク集という形で公開する。
なお、本リンク集はソフトやサービスの拡充に合わせ、定期的に情報の追加を行っていく予定だ。EPUB 3に対応した無料サービスもしくはソフトをご存じの方は、自薦他薦を問わず、はてなブックマークやTwitter(筆者のアカウントは@kizuki_jpn)、eBook USERのFacebookページなどから教えてほしい。
フューズネットワーク社製の電子書籍オーサリングソフト。FUSEeは「フュージー」と読む。Windows用。EPUB 3のオーサリング機能を搭載した機能限定開発版という位置づけで、無償でダウンロードできる。新規作成、既存EPUBデータの読み込みのほか、Wordやテキストデータの読み込みにも対応。
イーストが運営するEPUBファイル生成サービス。HTMLやCSS、画像ファイルをアップロードしたのち、タイトル、著者名、綴じ方向などを選択することでEPUB 3ファイルが生成される。利用するのにユーザー登録は必要ないが、作成したファイルはサイト上で公開されるため、非公開のデータを作成するのには向かない。
欧文印刷とイーストが運営する、ブログのデータから本を作れるサービス。もともとは印刷・製本を前提としたサービスだが、EPUB 3への変換出力にも対応しており、オンラインエディタで本を編集したあとEPUBデータを生成してダウンロードすることができる。
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