24symbolsが電子書籍の新たな購読モデルを発表

スペインの24symbolsが取り入れた電子書籍の購読モデルは、なかなか素晴らしいスタートを切ったようだ。

» 2011年07月28日 11時54分 公開
[Good e-Reader Blog]
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 5月に開催されたBookExpoとIDPF電子書籍会議で、スペインの電子書籍購読サイトの24symbolsが一部の人々の電子書籍の読書方法を変えようとしているとわれわれはレポートした。Netflixのような購読プラットフォームを利用することで、PCやデバイスに書籍をダウンロードすることなく、その代わりに24symbolsはWebブラウザが利用できるデバイスであれば、購読者が電子書籍にアクセス可能なクラウドベースのコンテンツストレージを利用している。フスト・イダルゴ氏とのインタビュー動画をこちらに投稿した。

 24symbolsは6月30日にこのサービスを発表したが、メンバーシップのレベルは基本の広告付き無料購読からディスプレイ上のすべての広告を取り除いた有料購読まで幾つかに分かれている。

 今や、24symbolsは自社のサービスに可能性を見出しており、iPadアプリだけでなく、iPhoneやAndroid向けのアプリも開発中である。Webサイトはカタログに1000タイトル以上を準備しており、もちろんそのほとんどは比較的小さな出版社からではあるものの、基本メンバーシップが無料であることを考えると素晴らしいスタートを切ったといえる。

 「paidContent.orgに掲載されたローラ・ハザード・オーウェン氏の記事によると、「出版社は書籍の売り上げの70%を受け取り、24symbolsが残りの30%を受け取る。売り上げはページビューに基づいており、例えばある書籍のある実際のページが何回読まれたかがすべてのタイトルの全体のページ数と比較される。出版社は自社の書籍をサイトの広告付き部分と有料部分の両方に含めることができ、そのどちらかに限定することもできる。(中略)24symbolsはサイトの売り上げに基づいた著者の著作権料の支払いを出版社に委ねており、著作権料を30%に設定するように推薦している」

 24symbolsのWebサイトには購読モデルの概要を説明したPDF文書が掲載されている。

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