Amazonが米国内の1万1000以上の図書館と提携し、Kindle版書籍の貸し出しサービスをスタートした。借りた本は通常のコンテンツ同様、すべての対応端末で同期して読むことができ、書き込みも可能だ。
米Amazon.comは9月21日(現地時間)、電子書籍リーダー「Kindle」向けのコンテンツを米国内の1万1000以上の図書館から貸し出す新サービスをスタートしたと発表した。iPhone、iPadやAndroid版をはじめとするすべてのKindleアプリユーザーも利用できる。
ユーザーは地元図書館のWebサイトでKindleコンテンツを検索し借りることができる。借りたい本を選んでカートに入れ、あらかじめ取得した図書カードの番号とPINコードを入力して「Kindleに送る」ボタンをクリックするとAmazon.comにリダイレクトされ、ログインするとコンテンツがWi-FiあるいはUSBメモリ経由で提供される。
ユーザーは、図書館から借りた電子書籍をWhyspersyncで同期することで、複数の端末で読むことができる。また、しおりや注釈の機能にも対応し、紙の書籍ではできない貸し出し書籍への書き込みができる。図書館で借りた電子書籍を後でAmazon.comから購入すると、しおりや書き込みがそのまま反映される。
Amazonはこのサービスを、電子コンテンツサービスの米OverDriveとの提携で実現した。Amazonは同サービスを当面は米国内のみで提供するとしている。
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