iSuppli、Amazon Kindle Fireの製造原価を209.63ドルと見積もる

iSuppliは、Amazon Kindle Fireの製造原価を209.63ドルと見積もった。価格が199ドルであるため、売れれば売れるほど逆ざやになると考えるかもしれないが、Amazonはコンテンツの販売で元が取れると考えている。

» 2011年10月04日 12時00分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 サンフランシスコで行われたe-Reders 2011 Conferenceでは、iSuppliの素晴らしい人と友人になった。彼はiSuppliにおいてある製品の原価を決定する1つの方法は、製品を完全に分解することだと述べた。ユニットはしばしば分解され、各部品ごとに正確な原価が調査されることもある。そして、iSuppliはAmazon Kindle Fireの製造原価は209.63ドルであるとするプレスリリースを発行した。

 Amazonは「Kindle Fire」と呼ばれる初のAndroid搭載のタブレットを発表し、11月から12月にかけて数百万ユニットを販売する予定だ。デバイスで最も魅力的なのは明らかに価格で、タブレット購入を希望しているほとんどの顧客のニーズをとらえている。タブレット市場では高額な価格設定が市場の成長を阻んでおり、例えばT-MobileのG-Slateの価格は799ドルでほかのほとんどのデバイスも良質ものは499ドルから899ドルとなっている。

 Amazonは自社のタブレットを199ドルで販売しており、1台販売するごとに10ドルの損失を被るため、ハードウェア販売の部分では損をしているが、コンテンツを販売することですぐに損失を回収することに賭けている。Amazon Primeといったサービスがタブレットと抱き合わせされており、サービス内容を確認するのに1カ月の無料サブスクリプションが提供されている。これはWebサイトから購入した製品の配送料割引とストリーミング動画サービスを提供する。雑誌、電子書籍、新たに出現しようとしているNetflixのようなサブスクリプションシステムがそのほかのオプションとなっている。

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