電子雑誌配信の雄、Zinioが国内サービス1周年を記念したキャンペーンを開始『GQ JAPAN』や『VOGUE JAPAN』が100円で

世界中の雑誌を電子版で配信し、最も成功している電子雑誌配信サービスの1つといえるZinioが、国内でのサービスインから1周年を記念し、国内の人気雑誌を100円で購入できるキャンペーンを開始した。

» 2011年12月08日 23時30分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
世界中の4000タイトル超の電子雑誌が購入できるZinioが国内でのサービスインから1周年を迎えた

 世界で最も成功している電子雑誌配信サービスを手掛ける1社、米Zinioは12月8日、日本でのサービス開始から1周年を迎えることを記念し、「Zinio Japan 1st Anniversary CAFE」キャンペーンを開始した。『MEN'S EX』『VOGUE JAPAN』『CREA Traveller』『ケトル』『GQ JAPAN』『週刊東洋経済』『flick!』『WORLD SOCCER DIGEST』の8タイトルのバックナンバーを100円で提供するほか、恵比寿のカフェでタッチアンドトライコーナーの設置やトークライブを実施する。

今回のキャンペーンでバックナンバーが1号当たり100円で購入できる8誌

 サンフランシスコに拠点を構え、世界29カ国で電子雑誌配信サービスを手掛ける同社。各国の出版社から電子雑誌の提供を受け、今では約4000タイトル、8万点超の電子雑誌を提供している。特徴としては、マルチデバイス志向が強く、1つのアカウントでWindows、Mac OS、iOS、Android、Linuxなど複数のデバイス向けに提供されているアプリのいずれからでも購入したコンテンツが読める点、そして、世界中のタイトルを購入できる点が挙げられる。

 雑誌のようにレイアウトが重要な意味を持つものは、言い換えれば言語の壁を超えやすい。分かりやすい例を挙げれば、ファッションが好きな方であれば海外の「VOGUE」も楽しめるだろうが、それらを国内で普通に手に入れようとすると数倍の値段が付いていることもある。しかし、Zinioでは、日本にいながら海外の雑誌を発売日に手に入れることができる。視野を広げたい方にはお勧めの電子雑誌ストア配信サービスといえるだろう。eBook USERでも改めて紹介したい良質アプリだ。

 国内に関しては、先行するマガストアのアプリなどが比較的認知度が高い電子雑誌市場だが、Zinioは、ソニーが事業開発を担当する形で、2010年12月16日にグランドオープン。当初は50タイトルほどだった国内の雑誌タイトルもこの1年で順調に伸び、現在では160タイトルほどに拡大している。Zinioの国際性は、逆に言えば日本の雑誌も世界で売れる可能性があることを示しており、実際、売り上げの2割程度が海外からの購入となっている国内雑誌もあるという。

 今回のキャンペーンは1月20日まで実施され、冒頭の8誌のバックナンバーが100円で購入できるほか、最新刊の優待定期購読プログラム(例えば『GQ JAPAN』の定期購読だと最新号を含む3号分を600 円で購入できる)、Twitterで「人生を変えた雑誌」をつぶやくことで応募できるSony Tabletプレゼント企画などが実施される。詳細にはキャンペーンページで確認してみてほしい。

 また、恵比寿にある「Time Out Cafe & Diner」とコラボし、店内にZinioブースを期間限定で設置。Sony TabletなどのタブレットにインストールされたZinioをコーヒーを楽しみながら試せる場を用意した。12月12日はここで「雑誌の未来」(“電子雑誌”ではないのがポイントだ)と題したトークライブも予定されている。「Men’s EX」編集長の松尾健太郎氏や、honeyee.com.fataleといったWebマガジンなどで知られるハニカム代表の鈴木哲也氏、フリーの著名編集者の菅付雅信氏、そしてタレントの福田萌氏などが参加予定で、それぞれの立場から雑誌というパッケージの未来について語られる予定だ。この模様はUSTREAMでライブ配信が予定されている。

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