「電子書籍の作家には文字数は指定しない方がよい」――ハーバード大学のジャーナリズム研究誌

電子時代の編集者は、ページレイアウトの都合や文字数の制限を、作家たちに押し付けない方が良策だという記事が米ハーバード大学のジャーナリズム研究誌「Neiman Reports」の最新号に掲載された。

» 2011年12月15日 12時53分 公開
[hon.jp]
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 米ハーバード大学のジャーナリズム研究誌「Neiman Reports」最新号記事によると、新聞・雑誌・書籍などのプロ編集者が作家に対して日常的に行なっている「文字数の指定」という行為は、電子版の世界では避けるべきだという。

 この記事の執筆者は、今年6月にβオープンし、その後知名度が急上昇しているブログメディアサイト「Byliner.com」代表のジョン・タイマン氏。同氏によると、Byliner.comに寄稿している多数のブログジャーナリストの記事が、プロ記者などの紙媒体記事などと比べてやたらと長ったらしいことが気になり、電子書籍端末Amazon Kindleの短編電子書籍コーナー「Amazon Singles」で一部作品を試しに販売したところ、2.99ドルという価格にも関わらず10万部が売れたとのこと。

 タイマン氏はこの経験から、電子時代の編集者は、ページレイアウトの都合や文字数の制限を、作家たちに押し付けない方が良策であると論じている。

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