3日間で35万冊の電子教科書、iBooks Store経由でダウンロードされる

Appleが先日発表した「iBooks 2」「iBooks Author」で示した電子教科書プラットフォームだが、発表から3日で35万冊以上の電子教科書がダウンロードされたという。

» 2012年01月25日 16時30分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 先週、AppleはiBooksのエコシステムに統合された野心的な電子教科書プラットフォームを発表したが、Global Equities Researchによると、発表から3日で35万冊以上の電子教科書がダウンロードされた。

 Appleは教科書市場へのアプローチを強力に推進するだけでなく、インディー作家が自分の本をiBooks Storeで販売するのを機能満載のツールキット「iBooks Author」で後押ししている。われわれはApple関係者の情報を得て3週間前に同社の自主出版プログラムについてお知らせしたが、筆者は本を編集し投稿するのに簡単に利用できるプラットフォームがついに現れたことを非常にうれしく思っている。これまでにiBooks AuthorはAppleから9万回以上ダウンロードされたようだ。

 「われわれの研究は、Appleが著者、出版社、教授陣、学生から非常に強い支持を得て、電子教科書市場の95%を支配する可能性がある一方、Amazon.comは市場のたった5%を占めるにすぎないかもしれないと示唆している」とGlobal Equities Researchのリポートでアナリストのトリップ・チョウドリー氏は書いている。

 教科書プログラムが上々のスタートを切り、学生はキャンパス内の書店で印刷版教科書を購入するよりも安価な電子教科書を使うことでかなりの利益を享受できる立場にある。この新たな取り組みはiPadを所有し、かつ教科書を購入する人に完全に依存しているので、Appleと出版社は大きな利益を獲得し続けるだろう。これはこの大いなる電子世代におけるAppleと学生の互恵関係だといえるかもしれない。

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