インディーズ系電子書籍取次大手の米Smashwordsは、一部アダルト向け電子書籍作品の取り扱いができなくなることを発表した。背景にはアダルト系コンテンツの販売業者に掛かる高額な決済手数料があるようだ。
インディーズ系電子書籍取次大手で、電子書籍セルフ制作プラットフォームを提供している米Smashwordsは2月24日(現地時間)、一部アダルト向け電子書籍作品の取り扱いができなくなることを発表した。
同社によると、今回のポリシー変更は課金システム運営大手の米PayPalからの圧力によるもので、不本意ながらそれに従うことにしたという。電子書籍作家ブログ「The Self Publishing Revolution」によると、その背景にはVISA/Mastercardなど大手クレジットカード会社の決済手数料があるという。
クレジットカード会社はアダルト系コンテンツの販売業者を“ハイリスク業者”に分類しており、5〜25%という高額な決済手数料を徴収する。結果、仲介役であるPayPalやAmazon Paymentsなどといった決済システム会社は、アダルトコンテンツを販売している顧客の排除に躍起になっているという。
なお、今回の一連の動きは、Smashwords以外の電子書籍プラットフォーム業者にも波及し始めているようだ。
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