読者が著者の創作プロセスに迫れるKobo Author Notes、iOSでローンチ

著者の創作プロセスも作品の中で提供することで、より深く作品を楽しむサービスをKoboが用意しようとしている。

» 2012年04月27日 10時54分 公開
[Michael Kozlowski,Good e-Reader Blog]
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 Koboは物語の登場人物や設定の創作を行う著者の考えに迫ることができる新サービスをローンチしようとしている。ユーザーは著者が本の中のある章を書いているときに何を考えていたかを知ることで、作品の重点項目がどのように創作されたか理解できる。これにより著者は基本的にまったく新しいソーシャルな方法で読者とつながることが可能になる。


 この技術を採用した最初の本は米国ではジーナ・ショウォルター氏の『The Darkest Seduction』、英国ではジョジョ・モイエズ氏の『Me Before You』だ。ユーザーが本を購入すると、読書中に著者の写真が定期的に現れる。写真をクリックすると、著者が自分の考えを共有するしゃれた小さなウィンドウが立ち上がる。これにより作品の執筆プロセスと読者の間により深い関係が提供されるはずだ。

 著者は物語の重要な点について自分の考えを共有できるだけでなく、自身をより積極的に売り込むこともできる。現時点で利用できる機能の1つは電子書籍内の著者紹介閲覧機能だ。著者はFacebookとTwitterへのリンクを共有し、自分のアカウントへ直接誘導することもできる。

 このアイデアには大きなポテンシャルがある。慎重に利用されれば、ユーザーは創作プロセス全体への視野を獲得し、自分が愛するキャラクターへの理解を深めることができるかもしれない。

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