創刊即休刊の「コミックキューガール」、休刊理由は?そして伝説へ

「エロくてキュートな少女だけのハイブリッドコミック誌」として実業之日本社が4月26日に創刊した漫画誌「コミックキューガール」が創刊号で休刊となることが分かった。休刊の理由を実業之日本社に聞いた。

» 2012年04月27日 14時00分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
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コミックキューガール公式サイトより

 「エロくてキュートな少女だけのハイブリッドコミック誌」として実業之日本社が4月26日に創刊した漫画誌「コミックキューガール」が創刊号で休刊となることが分かった。

 同誌は、実業之日本社が発行していた成人向け漫画雑誌『コミックキャンドール』を前身とし、エロとキュートで構成される萌え系漫画誌として同社の週刊漫画サンデー6.9号増刊という形で創刊した。あずまゆき、克・亜樹、水鳥なや、ガビョ布、みこくのほまれ、いちば仔牛、太田虎一郎、、紅林直、げろたん、小石川ふに、琴の若子、しかげなぎ、戸田陽近、凪妖女、西野映一、ゆきやなぎ、ゆうきつむぎ、渡真仁といった作家の作品が掲載されている。

 創刊号で休刊という事態に作家たちは驚きを隠せず、例えばあずまゆきさんはTwitterで次のようにツイート、これらが大きな話題を呼んだ。

今日はキューガールの発売日です。…が、編集さんから連絡がありまして、2号目が発売されないことが急に決まったみたいです。新雑誌の反響もないうちに決定したので、前代未聞すぎてショックです。新連載を楽しみにしてくださっていたみなさま、本当に申し訳ありません。

 また、表紙イラストを手掛けたrefeiaさんは自身のブログでこの件について言及。「事前に雑誌企画の説明に対して了解されていたのが、出来上がってきた現物を見てやはりやめるということになったようです」と明かしている。

 実業之日本社に問い合わせたところ、「増刊扱いなので休刊というのには違和感もありますが、事実です」とのこと。休刊の理由については、「(前身となる)コミックキャンドールとは違う路線として“萌え”を打ち出した雑誌となるはずが、できあがったものがキャンドールの路線に近く、会社の計画と現場の考えのギャップが埋めきれなかったため」とした。

 680円の創刊号は、すでに入手困難となっており、Amazonなどでは数倍の値段が付いている。

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