富士見書房は8月31日、テーブルトークRPG(TRPG)をオンライン上で楽しむための公式サービス「富士見書房公式 TRPG ONLINE」を、NTTプライム・スクウェアが運営するデジタルコンテンツ配信サービス「Fan+(ファンプラス)」上で開始した。サービススタート時は「ソード・ワールド 2.0」「アリアンロッド RPG 2E」に対応、9月17日まではオープンβテストが実施される。
TRPGは、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、ユーザー同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)。過去には『D&D』や富士見書房の『ソード・ワールドRPG』などをはじめ広く普及したが、その後俗に言う『TRPG冬の時代』に入りひところの勢いはなくなっていた。しかし、最近では、赤松健氏が運営する「Jコミ」で絶版TRPGルールブックが無料公開されたことなどもあり、TRPGの復調が予感される傾向があった。
これまで主にオフラインで楽しまれてきたTRPGがオンラインで楽しめるようにしたのはTRPGを知っているユーザーにはもちろん、TRPGを知らないユーザーにも新鮮な娯楽と映るかもしれない。オンライン化により、遠隔地のプレイヤーとのセッションを気軽に楽しんだり、プレイヤーごとに作成するキャラクターシートのクラウド管理などが可能になり、TRPGを現代風に楽しむ潮流が生まれそうだ。
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