楽天の子会社であるKoboの電子書籍ストア「koboイーブックストア」でWikipediaの日本語コンテンツが配信されたのは既報の通りだが、これらの作品が今、ストアから姿を消している。
楽天の三木谷浩史社長はTwitterを通じて、作家や作品への理解を深めてもらう趣旨でWikipediaの作家情報を配信したとするツイートを投稿。この投稿に対し、作品ファイルにDRMを施していることがWikipediaのクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY-SA)に反しているのではないかといった指摘も多く寄せられているが、同件に関して三木谷氏や同社は今のところ見解を示していない。
一連の作品に関しては、“ストアで一端検索できなくなったのちに復活する”という現象を筆者は以前に確認しており、それをふまえると再度配信される可能性もありそうだが、いずれにせよ同社の対応が混乱しているのは間違いない。
またWikipedia作品への注目を契機に、koboイーブックストアの各書籍ページで「ISBN」として案内されていた番号が独自のものなのでは? といった指摘もネット上でなされた。書籍を管理する番号の国際規格であるISBNは数字の割り振り方に決まりがあるが、koboイーブックストアの番号はこれらに適応していなかった。こうした指摘を受けてか、koboイーブックストアでは以前「ISBN」としていた項目を「商品番号」に変更している。
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