本稿では、「ビューワの読みやすさ」という観点で、複数の主要な電子書店のアプリを横軸で比較する。前回は「文字編:こんなに違う――iPad miniで主要電子書店のビューワを比較」で、文章のリフロー表示を中心とした比較を行ったが、今回は画像表示を比較する。評価に用いたのは前回に引き続き、11月2日に発売されたAppleの「iPad mini」。薄型・軽量で、電子書籍を読むにはうってつけの1台。なお、iOS6.0.2にバージョンアップ済み。
本稿で比較対象とした電子書店とiOSアプリのバージョンは以下の通り。それぞれの電子書店を詳細にレビューした『電子書店完全ガイド』も合わせてご覧いただきたい。
なお、本稿執筆時点で「iBookstore」ではまだ日本語書籍のコミックを取り扱っていないため、「iBooks」はDRMフリーのPDFファイルを読み込ませて比較してみた。外部のPDFファイルを読み込めるのはiBooksのほかKinoppyとKindleで可能だが、今回は電子書籍リーダーとして人気の高い「i文庫HD」との比較も行なってみた。
なお、最終的な表示(レンダリング)はビューワが行うが、コミックの場合は出版社が納品しているデータによっても品質が左右される。可能な限り同じ条件で比較するため、同じ書籍が販売されていない場合は除外した。また、ここで示すスクリーンショットはJPEGに変換(Adobe Photoshop Elements11の最高画質で圧縮)している。モスキートノイズ(蚊の大群が飛んでいるような画像の乱れ)が発生している場合は、元画像からそういう状態と捉えて頂いて構わない。
こちらの作品は本稿執筆時点で、GooglePlayブックスとiBookstoreでは販売していない。特に赤系統の色が、電子書店によってかなり異なっているのが分かるだろうか。画像をクリックして拡大して比較してみてほしい。
hontoの場合。
BookLive!の場合。デフォルト設定の輝度が少し暗くなっているため、この画像では最大輝度に設定してある。
Kinoppyの場合。デフォルトでは常時右寄せの表示になる。ただし、表示設定メニューで最大化をすると、枠の無い表示へ切り替えられる。枠なし表示にすると、少し拡大され上下が画面外へはみ出してしまう。
GALAPAGOSの場合。デフォルトでは常時右寄せの表示になる。ただし、表示設定メニューで最大化すると、枠のない表示へ切り替えられる。枠なし表示にすると、少し拡大され上下が画面外へはみ出してしまう。
Kindleの場合。あまり大きく拡大できないようになっている。
BOOK☆WALKERの場合。何と縦10×横8ピクセルくらいまで拡大できることに驚くが、他のビューワと比較する上では無意味なので、他と同程度まで拡大した画像にしておいた。
ニコニコ静画(電子書籍)の場合。あまり大きく拡大できないようになっている。
ebiReaderHDの場合。あまり大きく拡大できないようになっている。
hontoの場合。
BookLive!の場合。
Kinoppyの場合。
GALAPAGOSの場合。
Kindleの場合。
BOOK☆WALKERの場合。
ニコニコ静画(電子書籍)の場合。
ebiReaderHDの場合。
hontoの場合。
BookLive!の場合。
Kinoppyの場合。見開き表示にすると、上部に通知バーが表示される。
GALAPAGOSの場合。見開き表示にすると、上部に通知バーが表示される。
Kindleの場合。
BOOK☆WALKERの場合。
ニコニコ静画(電子書籍)の場合。
ebiReaderHDの場合。
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