TSUTAYA BOOKS、2012年の販売額で紀伊國屋書店を抜く

「TSUTAYA BOOKS」の2012年における書籍・雑誌の年間売上高が1097億円となり、書店大手の紀伊國屋書店を抜いて国内最大級になった。売り場面積の拡大とデータベースマーケティングの活用によるもの。

» 2013年01月17日 12時50分 公開
[西尾泰三,ITmedia]
代官山マガジンストリート 代官山マガジンストリート

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は1月17日、全国展開する「TSUTAYA」「蔦屋書店」のうち、書籍・雑誌を取り扱う「TSUTAYA BOOKS」全696店舗での販売額が過去最高の1097億円となり、書店大手の紀伊國屋書店を抜いて国内最大級になったことを明らかにした。2012年8月期の紀伊国屋書店の全社売り上げは1081億円。

 TSUTAYAは1983年に1号店「蔦屋書店枚方駅前店(現 TSUTAYA 枚方駅前本店)」を出店、2013年3月24日で創業30周年を迎える。2012年に年間販売額で過去最高を更新した背景として、「蔦屋書店ひたちなか店」「蔦屋書店フォレオ菖蒲店」「代官山 蔦屋書店」など相次いで出店した大型店舗の設立による書籍売場拡大、および「Tポイント」のデータベースマーケティングを活用し、特に購入量の多い消費者の購入傾向から書籍・雑誌の品ぞろえを店舗ごとに図ってきたことを挙げている。2012年に出店した書籍売り場の平均面積は1000平方メートルで、2011年比で1.5倍、2010年比で3.6倍。

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