講談社、世界初の「生きている電子書籍端末」を発売4月1日がやってきた

講談社が世界初となる「生きている」電子書籍端末「iKA」の開発に成功。販売を開始した。

» 2013年04月01日 00時00分 公開
[ITmedia]

 講談社は4月1日、世界初となる「生きている」有機筐体型電子書籍専用端末「iKA(アイカ)」の開発に成功、販売を発表した。製品名称は「interactive Kodansha Archives」の略。

世界初、有機筐体型電子書籍専用端末「iKA」

 講談社には電子書籍化されている作品だけでも3535点(3月29日現在)あり、今後も豊富な書籍資産を電子化していく予定だが、それらの作品を余すところなく楽しめるよう、省電力、大容量、高精細な端末の開発を急いできた。その結果、いつでも新鮮な読書体験をするのに「逆・生態模倣」の進化を遂げた新種イカに着目。さらに進化を促す形で開発してきた。

 価格は、一週間使いきりで1909円。毎週定期購読する形となるため、天候や季節により価格の変動があるので注意が必要だ。

 端末の特徴はイカのとおり。

1.エコロジーでエコノミー

ゴミが出ず、高精細高画質な本体

 生きたイカなので、外部電力が不要で省電力。充電不要で連続1週間稼働可能。また、使用後は食用にできるため、ゴミの出ない仕様。

2.高精細高画質

3.5イカバイトもの記憶容量を誇る神経節

 イカの肝臓から取れる物質はコレステリック液晶であるが、今回使用されたイカは「逆・生態模倣」を遂げた個体で自らの表皮に驚くほど高精細な画面表示をする。白いベースに締まったスミの黒が読みやすさを実現。

3.膨大な記憶容量

利用スタイルの一例

 今回使用されたイカは従来のイカと比べ神経節が発達しているため、講談社の膨大な書籍データを収容できる。また、その伝達能力は発達しているため、起動時間、画面切り替えなども既存の専用端末に比べ遜色がない。

 そのほかにも、ホタルイカの発光物質を加工し実現した暗いところで自然に発光する「ホタルミネーション」機能、触手を使ったネックストラップ機能、防塵防水仕様による水中読書機能など、いつでも新鮮な読書体験を一杯提供できるとしている。

 なお、発売を記念し、初回購入特典として端末使用後に役立つ烏賊レシピデータが同梱される。期間は2013年4月1日0:00まで。

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