2005年に始まったGoogle Book Search訴訟は堂々巡りの末フェアユース論での裁判として再スタートする。
米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」によると、現地時間7月1日、ニューヨーク連邦地裁デニー・チン判事がクラスアクション訴訟として認定した「Google Book Search訴訟」について、その認定を控訴していた米Googleに控訴裁判所が「クラスアクション訴訟として認定する前にまずフェアユース面での議論を」との判断を下したとのこと。
2005年に始まり、もうすでに8年目となる本裁判では、2012年5月に入り被告側のGoogleが原告団からThe Authors Guildなど作家団体を排除するよう裁判所に要請。しかし、チン判事は「クラスアクション訴訟の範囲内である」としてその要請を却下、Google側が控訴審に訴え、今年5月には控訴審が「クラスアクション認定が先か、それともフェアユース議論が先か」判断してからチン判事に差し戻すことを通達していた。
今回の控訴審の判断によりクラスアクション原告団は散会し、一連の裁判は振り出しに戻ってフェアユース論での裁判として再スタートすることになる。
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