映画化を念頭に置いた文学賞「エンタメ小説大賞」 第1回受賞作が決定

CCCなどが企画する映画化を視野に入れた文学賞「エンタメ小説大賞」の第1回受賞作が決定した。

» 2013年08月01日 16時15分 公開
[ITmedia]

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、ニッポン放送、リンダパブリッシャーズの3社が「映画の原作小説」を生み出す文学賞として2012年8月に募集を開始していた第1回「日本エンタメ小説大賞」の受賞作品が8月1日に発表された。

 40代を中心に10代から80代まで幅広い世代の方から、ミステリー・SF・恋愛・ホラー・ライトノベルなど多岐にわたる281作品の応募が寄せられた同賞。映画プロデューサーの石田雄治氏が審査委員長を努め、最終選考には5作品が選出。大賞には醜女で大女というハンデヒロインの波瀾万丈な半生を見事に描いた中得一美さんの『嫁の心得』が、そのほか優秀賞として、『血讐』(初瀬 礼)、『トロ箱から、ヒーローは生まれない。』(紺野理々)の2作品が選出された。

 二次選考以降に残った13作品については、エンタメ小説大賞公式ホームページでリストが公開されている。なお、大賞、優秀賞受賞作品は9月中にリンダパブリッシャーズから出版予定。また、同日から第2回の募集も開始となっている。

 CCCはエンタテインメント分野の事業戦略として、コンテンツの企画、製造、小売までを垂直統合して提供する製造小売業、衣料品業界などでいうSPA(Specialty Store Retailer of Private Label Apparel)モデルの導入を掲げている。これはAmazonが自社に出版部門を有するのと同じアプローチといえる。CCCは昨年、子会社を通じてアニメ製作事業を開始しており、そのDVDをプライベートブランド作品(PB)として全国のTSUTAYA店舗でレンタルしている。

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