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» 2013年10月21日 08時00分 公開

電子書店完全ガイド2013:ソニー「Reader Store」を徹底解剖する (4/5)

[鷹野 凌,eBook USER]

いつでもどこでも簡単に読めるか?

つい先日リリースされたばかりのiOS専用アプリ つい先日リリースされたばかりのiOS専用アプリ

 Reader Storeで販売している電子書籍は、Reader端末、Android端末、PlayStation Vita、iOS端末(iPhone・iPod touch・iPad)で読むことができます。コンテンツによっては非対応の端末もあり、例えばReader端末は雑誌やカラーコンテンツに非対応、PlayStation VitaはEPUBのコミックだけ対応、iOSはEPUBのコミックと雑誌だけ対応しています。iOS対応はつい先日始まったばかりですが、前述のとおりまだ未対応のコンテンツが大半のため利便性は高くありません(☆-0.5)。

 Reader端末以外は、それぞれ専用アプリ(無料)のインストールと、アプリからのログイン(機器認証)が必要です。1つのアカウントで最大5台まで機器認証可能で、機器認証すると、クラウド上に格納されている購入済みコンテンツが確認できます。

 コンテンツを端末へダウンロードすれば、ネットワークの接続がなくても読むことができます。ダウンロードしたコンテンツはライブラリで[書籍][コミック][雑誌]へ自動的に分類されるほか、「コレクション」機能で整理整頓ができます。ただし、コレクション機能は端末依存で、他の端末とは同期されません。

Reader端末の機器認証解除はUSBでパソコンへ接続する必要がある Reader端末の機器認証解除はUSBでパソコンへ接続する必要がある

 なお、機器認証を解除するには登録した端末で操作をしなければならないので、故障・盗難・紛失・譲渡など物理的に操作できない場合はサポートへ連絡して解除してもらう必要があります。Reader端末は、機器認証はWi-FI経由でできるようになりましたが、機器認証解除はPCに 「eBook transfer for Reader」をインストールして端末をUSB接続し、ストアのマイページから利用機器設定で「機器認証を解除」しなければならず、手間が掛かります。AndroidやiOSアプリの場合は、アプリからログアウト(ID・パスワードの入力)する必要があります。

 筆者は、スマートフォンが故障して基盤交換をしたことがありますが、基板交換前の機器認証が残ってしまいました。また、以前はReader端末、ソニー製スマートフォン・タブレットだけ対応していたのが、マルチデバイスに対応するようになったことで解除忘れをする頻度も高くなってきました。サポートの対応は比較的迅速ですが、端末が手元になくても即座に解除できる他店に比べると利便性は低いです(☆-0.5)。ハードウェアも提供している企業の姿勢として、より使い勝手の良い状態になることを期待します。

Androidアプリで読書

 Android向けの専用アプリ「ソニーの電子書籍 Reader」は、Google Playから無料でダウンロードできます。機能的には、前回のレビュー時から大きく変わっていません。最後に読んだ位置やブックマーク・ハイライトなどの情報は、Androidは自動同期されますが、Reader端末はホーム画面の[アプリケーション]→[設定]→[アプリケーションの設定]→[書籍]から[ページの同期]をオン(初期設定はオフ)にしておく必要があります。


書籍を開いた画面 書籍を開いた画面
ページめくり ページめくり
真ん中タップでメニュー表示 真ん中タップでメニュー表示

「のぼうの城 上」 和田竜/小学館

目次・ブックマーク・ハイライトの一覧 目次・ブックマーク・ハイライトの一覧
画面の明るさ・文字サイズなどの設定メニュー 画面の明るさ・文字サイズなどの設定メニュー
画面方向ロックや共有などのメニュー 画面方向ロックや共有などのメニュー

範囲を選択してマーカーまたは検索 範囲を選択してマーカーまたは検索
検索は書籍内・Google・Wikipediaで、辞書機能はない 検索はGoogleとWikipediaで、辞書機能はない
最終ページからストアへ移動かSNSへの共有ができる 最終ページからストアへ移動かSNSへの共有ができる

 このビューワアプリからは、フォントサイズ変更、画面の明るさ調整、ページめくりアニメーション効果、ページ表示(段組み)、ページ方向、画面方向のロックと回転許可、書籍内検索、選択範囲のハイライト、選択範囲のGoogle・Wikipedia検索、書籍のタイトルと書影のSNS(Facebook・Twitter以外にインテント機能にも対応)への投稿に対応しています。Reader端末には実装されているメモ機能には非対応です。読み終わった画面からストアへ移動したり、SNSへの共有をしたりできるのは便利です。

iOSアプリで読書

 iOS向けの専用アプリ「ソニーの電子コミック・雑誌 Reader(EPUB3専用)」は、App Storeから無料でダウンロードできます。現時点ではEPUB形式のコミック・雑誌だけに対応しており、文字ものの書籍を読むことができません。また、最後に読んだ位置やブックマーク・ハイライトなどの情報は、他の端末と同期されません。


コミックの表紙 コミックの表紙
真ん中タップでメニュー表示 真ん中タップでメニュー表示
目次・ブックマークの一覧 目次・ブックマークの一覧

「ジョジョの奇妙な冒険 第2部 カラー版 1」 荒木飛呂彦/集英社

SNSなどへの共有 SNSなどへの共有
本の詳細情報 本の詳細情報
画面の明るさ・ページ送り効果などの設定 画面の明るさ・ページ送り効果などの設定

 なお、筆者のiPhone 4sと第三世代iPad(ともにiOS 7)では、コミックを読むにはそれほど問題はありませんが、雑誌はページめくりにかなり時間を要しました。いくつか試してみたところ、コンテンツのファイルサイズに比例して動作が重くなるようです。

Reader端末(PRS-T3S)で読書

 Reader端末のビューワは、機能的には前回のレビュー時から大きく変わっていません。


書籍を開いた画面,書籍を開いた画面
メニューは右端のボタン メニューは右端のボタン
文字サイズ変更 文字サイズ変更

「のぼうの城 上」 和田竜/小学館

Reader端末には辞書機能が付いている Reader端末には辞書機能が付いている
Reader端末にはテキストメモ・手書きメモ機能が付いている Reader端末にはテキストメモ・手書きメモ機能が付いている
手書きメモ 手書きメモ

 せっかくコミュニケーション機能を用意したのであれば、同じ本が読まれた回数やコメント数、同時に読んでいる人数などのデータや、選択範囲を引用してコメント投稿する機能などにも対応してほしいものです。PRS-T2やAndroidアプリがリリースされたばかりのころは、選択範囲を引用してSNSへ投稿できたのですが、「一部関係者の理解を得られない可能性がある」という理由で、アップデートとともに機能削除されてしまったのは非常に残念です。

評点:☆2.0

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