文藝春秋が、作家や評論家たちによって行われる舞台「文士劇」についてのアンソロジー『芝居を愛した作家たち――文士劇の百二十年』(道又力編著)を刊行。
文藝春秋は11月25日、『芝居を愛した作家たち――文士劇の百二十年』(道又力編著)を刊行した。
同作品は、かつて文藝春秋の年末恒例行事であった、作家や評論家たちが演じる舞台「文士劇」についてのアンソロジー。当時の出演者である川口松太郎、小林秀雄、石原慎太郎、水上勉、瀬戸内晴美(寂聴)、野坂昭如、赤塚不二夫、井上ひさしをはじめ、盛岡文士劇として引き継がれた後の高橋克彦、浅田次郎、内館牧子、林真理子などが、自身の熱演、名演、迷演を記した文章を多数収録している。価格は1995円。
また、今回は文藝春秋が昭和33年に主催した文士劇のフィルムも発掘し、音声も含めてデジタル化を行った。当時まだ新進作家だった石原慎太郎が助六を演じた歌舞伎「助六」では、共演者に三島由紀夫、有吉佐和子、曽野綾子らが登場。来場者には小林秀雄、小津安二郎、江戸川乱歩、浅沼稲次郎らの姿も見える。今後は社内での上映が予定されているほか、場面写真などの資料提供も可能だという。
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