新宿は市谷田町、市ヶ谷駅から徒歩数分のところに大日本印刷(DNP)の運営する体験型ショールーム「コミュニケーションプラザ ドットDNP」があります。地下1階から地上2階のスペースに電子書籍の試し読みができるカフェのほか、デジタル絵本や印刷技術を体験できるコーナーがあるということで、これはリポートせねば! と思い立ち、6月にしては頑張りすぎな太陽に焼かれつつ行ってきました。
まずは地下1階にある「Enjoy! フォトパーク」と「デジタルえほんミュージアム」へ。デジタルえほんミュージアムでは、本の未来の「読み手」と「作家」を育むをコンセプトに、約150冊のデジタル絵本(ドットDNPのサイトからダウンロードできます)が楽しめる展示や、企画展を実施しています。現在は、いりやまさとしさんのしかけ絵本『ぴよちゃん』の世界を体感できるイベントを実施中。10組ほどの親子が楽しんでいる中、こそこそと撮影。
フォトパークでは、ミニフォトブックやフォトリースを制作するワークショップのほか、記念撮影のできるスタジオも設置してあります(無料で2パターン撮影可能)。プリクラみたいな感じですね。
1階には「DNPenguinハウス」と、「hontoカフェ」があります。DNPenguinハウスでは、拡張現実(AR)体験や、ファンタグラスの展示など、DNPの製品やサービスの紹介を行っています。
デジタルサイネージは、日本語に訳すと「電子看板」。駅や空港などに設置し、画面上に地図を表示させることで多機能な案内板として活用できたり、ショッピングモールなどに設置してイベントやクーポンを表示させたりできるそう。未来を感じます。
それでは、個人的に今日最も行きたかった場所、1階入口正面のhontoカフェへ行ってみましょう。hontoカフェでは、ハイブリッド型総合書店hontoで配信されているコンテンツの試し読み版を、備え付けのタブレットを使って読むことができます。営業時間は月曜日〜土曜日の午前10時〜午後6時。
カフェ内には、タブレットが28台(iPad14台、ARROWS Tab14台)、3DSが1台(貸し出し用に2台)設置されていて、タブレットでは、hontoで販売中の作品の中からセレクトされた小説・コミック・ビジネス書など12ジャンル、約100冊(取材時は155冊)を自由に試し読みすることが可能。3DSでは、子供向けの童話などを読むことができます。コンテンツは週ごとに更新。カフェにはガイドもいるので、電子書籍初体験の人でも安心です。
カフェのメニューはというと、コーヒーや紅茶、ジュースなどそのほとんどが200円台という安さ。しかも味は、ド○ールやス○バにも劣らないクオリティ(自分比)。フェアトレード認証を受けたコーヒー豆などを使っているそうです。本当にこの値段でいいのだろうか……。
フードメニューはパン系を中心に取り扱っていて、クロワッサンサンドが340円、ホットドックが260円、パニーニが360円。
そのほかランチタイム(正午〜午後2時)には、女子栄養大学とコラボした日替わりランチも販売。こちらは1日限定25食なので、売り切れ注意です。
で、さっきから気になっていたんですが、一面銀色に輝く壁、
壁一面活字でびっしり埋め尽くされています。実はこれDNPオリジナルの書体「秀英体」の活字。秀英体は明治時代から使用されていて、なんと100年以上の歴史があるそう。それにしても壁一面活字で埋めるとは思い切った発想です。
ショーケースには、DNPで印刷された本も並んでいました。電子書籍の読めるカフェで活字や印刷物の展示、紙と電子どちらも手掛けるDNPならではですね。
電子書籍の試し読みに、記念写真、AR技術の体験など、無料で楽しめるコーナーが盛りだくさんのドットDNP。駅から近いのにゆったりすごせる穴場カフェとしてもおすすめのスポットでした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.