伊藤計劃の『虐殺器官』『ハーモニー』がコミカライズ、『月刊ニュータイプ』5月号から連載

『虐殺器官』は『009 RE:CYBORG』の作画などを担当した麻生我等が、『ハーモニー』は『キャプテン・アース 遊星歯車装置 世界の夢を現す者』などを描いた三巷文が手掛ける。

» 2015年03月06日 11時00分 公開
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 4月10日発売の『月刊ニュータイプ』(KADOKAWA)5月号で、作家・伊藤計劃の長編小説『虐殺器官』『ハーモニー』のコミカライズ連載がスタートする。3月10日に発売となった4月号では、連載に先駆けてそれぞれのメインキャラクターイラストが公開された。

虐殺器官 虐殺器官
ハーモニー ハーモニー

 伊藤さんは原稿執筆中の2009年に34歳で夭折。未完の原稿はその後、作家の円城塔さんが小説『屍者の帝国』として刊行、同作は第31回日本SF大賞で特別賞を、第44回星雲賞で日本長編部門を受賞した。

 「虐殺器官」はデビュー作ながらも、SFが読みたい! 2008年版で1位を獲得、第28回日本SF大賞の候補に選出されるなど高く評価された作品。コミカライズ版は、『009 RE:CYBORG』の作画などを担当した麻生我等さんが手掛ける。

 「ハーモニー」は、伊藤さんが亡くなったあとに第30回日本SF大賞を受賞した作品。2010年には英訳版が刊行され、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞も受賞している。コミカライズ版は、『キャプテン・アース 遊星歯車装置 世界の夢を現す者』などを描いた三巷文さんが手掛ける。

 今回コミカライズされる2作品は、今秋劇場公開が決定。「屍者の帝国」も年内の公開が予定されている。

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